光和精鉱は独自技術により100%リサイクルによる資源循環型社会を目指す | PCB処理 完全攻略ガイド
企業情報
光和精鉱は独自技術により100%リサイクルによる資源循環型社会を目指す
公開:2023.08.28 更新:2024.05.21光和精鉱は福岡県北九州市に本社を置く、製鉄用ペレットの製造から廃棄物処理までを幅広く手掛けている企業です。同社はその革新的な取り組みで、SDGsの達成と循環型経済社会の実現を目指しています。その背景には豊富な実績と長年の事業で培ったノウハウが存在し、高度な技術は資源循環型社会の実現へ向けた取り組みにおいても活かされています。
目次
SDGsの達成と循環型経済社会を目指す光和精鉱
福岡県北九州市に本社を構え、大阪や東京にも営業所を設置している光和精鉱は、製鉄用のペレット(製鉄高炉原料)の製造に携わりつつ廃棄物処理も手がける個性的な企業です。同社は製錬技術と化学技術の連携、そしてそれらを支える設備を最大限に活用し、廃棄物の徹底的なリサイクルと資源の再利用を推進しています。
これらは効率的な資源循環の一環として位置づけられており、社会全体の持続可能性に寄与する取り組みと位置づけることができます。同社の特徴的な取り組みとしては「非鉄有価金属類の山元還元」、「埋立処分を行わない焼却残渣の有効活用」、「塩化鉄類の再生利用」などが挙げられます。
これらの施策には廃棄物をただ処分するだけではなく、資源やエネルギーとしての価値を見出し、再生するという企業としての方針が表れています。
光和精鉱のSDGsへの取り組み
光和精鉱ではSDGsの達成に向けた具体的な行動を主要事業と関連付けながら行っています。例えば同社が得意としている塩化揮発技術を活用した事業では、効率的な資源循環を追求。これによりサーキュラーエコノミーの実現に一役買っています。また、適正な産業廃棄物処理を行うことで地球環境の保全に努めると共に、資源を提供することによるものづくりの支援も実施することで、技術革新と経済成長に貢献しています。
一方、今日では社会全体で企業の健全な成長と地球環境の保全を同時に達成することが求められています。この点について同社では健康経営を推進し、安全で働きやすい職場環境の構築にも力を注いでいます。また、レジリエンスの向上を通じて、さまざまなな環境変化に対応し、100年企業を目指しています。
さらに、光和精鉱は北九州市の持続可能な社会を目指す組織「北九州SDGs」の一員として、市と協力し、SDGs達成に向けた取り組みを進めています。その具体的な活動としては「廃農薬・汚染物の適正処理技術を活かした農業貢献」や「産業廃棄物処理過程で発生する排熱の有効利用」「産業廃棄物焼却残渣のペレットやセメント原料(焼鉱)としての有効活用」などが挙げられます。
これらの取り組みは、地域社会の発展とともに地球環境の保全を目指すSDGsの理念を具現化しています。そのため、同社はそのユニークな事業を通じて、周辺地域だけでなく世界全体の持続可能性に寄与しているといえます。
光和精鉱の強みとは?
光和精鉱は自社の強みを生かし社会貢献を果たすことを目指しています。その強みのひとつとして挙げられるのが「塩素や重金属を含む廃棄物の処理技術の高さ」です。
同社は長年にわたり塩素化合物を取り扱っており、その結果として塩素系廃棄物の処理に関する豊富なノウハウを蓄積するに至りました。同社の処理設備(炉、ガス処理設備、液処理設備)は、処理にともなって発生する塩酸分に耐える仕様に設計されています。
また、排ガスは冷却塔によって850℃から80℃へ急速に冷却され、ダイオキシンの再合成を防ぐことができます。これにより生成される塩酸分は液中にほぼ完全に捕集され、最終排ガス中の塩酸分は規制値の700mg/Nm3を大幅に下回る10mg/Nm3程度に抑えることができます。さらに同社では月間1,200tという大量の塩酸分を取り扱うことが可能です。
また、廃棄物に含まれる非鉄金属については、独自の処理方法である「塩化揮発法」によって精密に分離・回収を行います。そのため、非鉄金属については種類ごとに適正な方法で資源化することができます。例えば塩化鉄類は塩素分を塩化剤に、鉄分を高炉用ペレットに再生利用するなど、高度な技術を必要とする処理も可能です。
そして、これらの強みを裏付けるように、同社は幅広い有害物の処理業許可を取得しています。また、廃棄物処理の実績が豊富な点も同社の強みのひとつといえます。これらの強みにより、光和精鉱は社会に対する信頼と貢献を続けています。
光和精鉱の強みは非鉄金属をはじめとする廃棄物の高度な処理技術やその過程で使用する設備の性能の高さにあり、これらは持続可能な社会の実現へ向けた取り組みにも活かされています。同社ではこれらの強みを活かすことだけでなく、外部組織との連携なども図ることでも社会全体への貢献を図っており、その存在価値は広く社会に認められています。
これらの先進的な取り組みを通じて、同社では今日の企業経営における重要な規範のひとつとなりつつあるSDGsの達成と循環型経済社会の構築に向けた貢献を果たしています。そのユニークな事業内容と施策により、同社は地球環境の保全と経済的な持続可能性を両立する可能性を見せています。
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