環境省は、PCB(ポリ塩化ビフェニル)廃棄物の適切な処理と産業廃物対策を推進するために、ポリ塩化ビフェニル早期処理情報サイトを運営しています。このサイトでは、PCB廃棄物の基本情報から処理の進捗状況、中小企業向けの支援制度、信頼性の高い業者の選び方まで、幅広い情報が提供されています。
PCBは環境への悪影響が懸念される物質であり、その適切な処理が求められています。このサイトを活用することで、環境への負荷を最小限に抑えつつ、産業廃物に関する適切な対策を実現できます。
目次
PCBとは環境省が定める産業廃棄物

引用元:フォトAC
PCB(ポリ塩化ビフェニル)はその特性上、熱や電気を効果的に絶縁する能力があり、さまざまな電子機器の製造に広く利用されてきました。しかしその一方で、PCBが廃棄された場合に人体や環境に対する潜在的な悪影響が指摘され、これに対する規制が設けられるようになりました。
PCBの廃棄に伴う懸念が高まり、それに対処するための法的枠組みが整備されるまでの経緯についてご紹介します。
◇カネミ油症事件の発生

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カネミ油症事件は、1970年代に日本で発生した公害事件のひとつです。これは、1968年にカネミ倉庫株式会社で生産された食用油を摂取した人々が中毒症状を引き起こした事件です。主な症状は四肢の麻痺や視力障害などで、被害者のなかには死亡者も発生しました。
この事件では、油脂中に含まれる有害物質(PCBを含む)が原因であることが判明し、環境汚染と健康被害に対する法的規制が強化される契機となったのです。
◇JESCOによる処理体制の整備
これまで国内では、PCB処理施設の設置が何度が試みられましたが、住民の理解が得られないなどの問題から実現に至りませんでした。その結果30年以上にわたりPCBの処理が滞り、この長期の保管により紛失や漏洩による環境汚染のリスクが高まりました。
こうしたリスクに対応するため、2001年に「ポリ塩化ビフェニル廃棄物の適正な処理の推進に関する特別措置法」(PCB特別措置法)が制定され、国が主導で処理施設の整備が進められています。またこの法律の下、北九州を皮切りに全国の5カ所で処理施設が整備されるようになりました。
◇関連計画や法令の策定・整備
PCB廃棄物の処理体制の制定以降、新たな計画の策定や改定が随時行われています。2014年6月には、PCB処理計画が変更され、これに伴いJESCOの5事業所において処理期限が設定され、最長で2025年までに高濃度PCB廃棄物の処理が完了する予定です。
2001年に制定されたPCB特別措置法も、2016年に改定されました。この改定では、「高濃度PCB廃棄物の処分の義務付け」「報告徴収・立入検査権限」「高濃度PCB廃棄物の処分に係る代執行」などの点で、規制や罰則が強化されています。
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ポリ塩化ビフェニル早期処理情報サイトとは

画像出典先:ポリ塩化ビフェニル早期処理情報サイト
環境省が公開しているポリ塩化ビフェニル早期処理情報サイトは、PCBが含まれる産業廃棄物(変圧器・コンデンサ・安定器など)を適切に処理するための各種情報を発信しているサイトです。具体的にどのような情報が掲載されているのかを、以下で説明します。
◇全国5カ所のPCB専門処理施設
2001年に「ポリ塩化ビフェニル廃棄物の適正な処理の推進に関する特別措置法」(PCB特別措置法)が制定され、それに伴い全国5カ所にPCB専門処理施設が整備されました。ポリ塩化ビフェニル早期処理情報サイトでは、高濃度PCB廃棄物の処分期間と、各5カ所の事業エリアについての詳しい情報が掲載されています。
◇PCB処分の適正かつ迅速な処理の必要性

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ポリ塩化ビフェニル早期処理情報サイトは、PCB(ポリ塩化ビフェニル)廃棄物の適正かつ迅速な処理について、以下の情報を提供しています。これにより、PCB処分の必要性を分かりやすく伝えています。
PCBの基本情報や処分の重要性
サイトは、PCBについての基本的な情報を提供し、一般の人々がPCBの性質や危険性を理解できるようにしています。PCBが何であるか、なぜ処分が必要かについて説明がされています。
PCB廃棄物処理に関する情報
PCB廃棄物処理に関する基本情報が提供されています。これには、PCB廃棄物処理の進捗状況やPCB含有の有無を判別する方法などが含まれています。処理の基本的な流れやPCB廃棄物処理に関するQ&Aも提供されており、一般の人々がPCB処分に関する疑問を解決できるようになっています。
PCB廃棄物処理を進める
実際にPCB廃棄物処理を進めるための情報が提供されています。事業者向けの情報も含まれており、PCB含有の有無を判別する方法や高濃度PCB使用電気工作物や製品の処理までの流れ、PCB廃棄物の安全な収集運搬に関する情報が掲載されています。また、支援制度や説明会日程についても説明があります。
◇PCB処理にかかる支援制度も解説
ポリ塩化ビフェニル早期処理情報サイトでは、PCB廃棄物処理に関する中小企業向け支援制度についても情報提供しています。中小企業者等向けの軽減制度や補助金に関する詳細情報が公開されており、対象条件や申請手続きなどが明確に説明されています。これにより、中小企業者等がPCB処分において経済的な支援を受けるための情報が簡潔に提供されています。
ポリ塩化ビフェニル(PCB)早期処理情報サイトによる調査方法と手順

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ポリ塩化ビフェニル(PCB)は、かつて変圧器やコンデンサなどの電気機器に広く使用されてきましたが、環境汚染や人体への影響が指摘されたため、現在は廃棄や処理が厳しく管理されています。
PCB含有機器の所有者には、法令に基づいた適正な調査と届出が求められており、処理期限も定められています。PCB早期処理情報サイトでは、機器の種別や使用区分に応じた調査方法と手順が明確に示されています。
◇自家用電気工作物

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自家用電気工作物とは、工場、ビル、病院、商業施設など、自己の事業や建物内で使用するために設置された電気設備を指します。これらの設備に含まれる変圧器やコンデンサには、かつてPCBが使用されていた可能性があり、所有者や管理者が主体となって調査を実施する必要があります。
調査方法
施設内に設置された機器の一覧を把握することです。メーカー名、製造年月日、型式、容量などを確認し、外観や銘板をもとにPCB使用の有無を判別します。銘板に「PCB含有」「高圧コンデンサ」などの記載がある場合は、その情報をもとに分類します。
記載がない場合や判別が困難な場合は、製造メーカーの資料や過去の保守記録を参照し、必要に応じて分析機関に試料採取を依頼します。
分析試験
絶縁油などを採取し、PCB濃度を確認します。濃度が0.5mg/kgを超える場合は高濃度PCB、これを下回る場合は低濃度PCBとして扱われます。分析結果が判明した後は、所有者が自治体または都道府県の環境部局に報告し、適正な処理計画を立てる流れとなります。
安全対策
自家用電気工作物の調査では、安全対策も重要です。感電や火災のリスクを防ぐため、作業は必ず電気主任技術者など資格を持つ者が実施し、調査記録を残すことが求められます。こうした工程を経て、処理対象機器の特定と早期処理への準備が進められます。
◇非自家用電気工作物

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非自家用電気工作物とは、電力会社や自治体などが管理する送配電設備や公共施設の機器を指します。これらは個人や企業が設置する自家用設備とは異なり、広範囲に設置されているため、より系統的な調査が必要とされます。
調査方法
非自家用の調査では、まず関係機関の保守・設備台帳を用いて対象機器を特定します。電柱上の柱上変圧器、公共施設内の分電盤、街路灯用の電源設備など、使用実態が多様であるため、現場ごとに使用機器の種類や製造年を確認します。製造年が昭和40年代から50年代前半である場合は、PCB含有の可能性が高く、重点的な調査が必要です。
次に、各機器の銘板情報やメーカー資料を確認し、PCB使用の可能性が高いものについてはサンプル採取を行います。分析結果に基づき、PCB含有が確認された機器はリスト化され、処理計画に組み込まれます。非自家用電気工作物では、関係事業者間の調整が重要であり、調査結果や処理予定は国や自治体へ報告されます。これにより、全国的なPCB処理の進捗管理が行われています。
現場安全の徹底
非自家用の調査では現場安全の徹底も求められます。送電線や高圧設備など危険区域での作業が多いため、停電措置や安全距離の確保が必須です。調査担当者は、電気保安管理者の指導のもとで計画的に作業を進め、調査結果を文書として記録・保存します。こうした手順を通じて、PCB含有機器の全体像を把握し、国の定める処理期限までに確実な廃棄・無害化を行う体制が整えられます。
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低濃度PCB廃棄物の発見事例

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低濃度PCB廃棄物は、過去に使用された機器や部材の中に潜在的に残存しているケースが多く、所有者が気づかないまま長年保管・使用されていることがあります。全国では、誤認や老朽化により想定外の場所から発見される事例が相次いでおり、環境汚染防止の観点からも注意が必要とされています。
◇PCB不使用と誤解していた事例
PCBを含まないと誤解されていた機器が、後の分析で低濃度PCB廃棄物であることが判明する事例が増えています。特に、製造年代が昭和40年代から50年代前半にかけての変圧器やコンデンサなどでは、製造記録が不十分な場合や、銘板に「PCB不使用」との明記がない機器が多く、誤認の原因となっています。
ある地方自治体では、長年「PCB不使用」として扱っていた蛍光灯用安定器の油を分析したところ、基準値を超えるPCB濃度が検出されました。この結果、保管方法や廃棄計画の見直しが余儀なくされ、対象施設の全機器を再調査する対応が取られています。
また、企業の設備管理担当者が製造元の資料を誤解していたことで、低濃度PCB含有の機器が一般廃棄物として処理されかけた事例も報告されています。
こうした誤認は、管理資料の更新不足や人員交代による引き継ぎの欠如が要因とされ、改めて組織的な情報共有の重要性が指摘されています。PCB含有の可能性を排除できない機器については、専門機関による分析を行い、確実に判定することが求められています。
◇地中に埋まっていた事例
老朽化した施設や工場跡地などでは、撤去記録が曖昧なまま、PCBを含む設備や廃棄物が地中に埋まっていた事例が確認されています。関西地方のある市では、再開発工事中に地中から複数のコンデンサが発見され、分析の結果、低濃度PCBが含まれていることが判明しました。
これらは数十年前に撤去されたものの、一部が埋設処理されたとみられ、土地の所有者も存在を把握していませんでした。発見後は、掘削範囲の安全確保と周辺土壌の分析が行われ、PCBが周囲に漏出していないことが確認された上で、適正な処理が進められました。
このような事例は、過去に工場跡地や学校施設などでも報告されており、記録の残っていない旧設備が後年の建設工事などで偶然見つかるケースが少なくありません。
PCBは環境中で分解されにくいため、発見時点での適切な報告と処理対応が不可欠です。自治体は再開発や解体工事の際に、過去の土地利用履歴や設備撤去記録を確認するよう指導を強化しています。
出典:読売新聞オンライン
◇倒壊した電柱から発見された事例
自然災害や老朽化によって倒壊した電柱から、PCBを含む機器が発見される事例も報告されています。特に台風や地震による影響で倒れた電柱の中には、古い変圧器が取り付けられており、その絶縁油に低濃度PCBが含まれていたことが判明しています。
電力会社が実施した調査では、過去に設置された一部の柱上変圧器がPCB含有機器であることが分かり、事故後に専門機関による分析と回収が行われました。これらの機器は通常の点検では外観上の判断が難しく、倒壊や損傷をきっかけにPCB含有が明らかになるケースが多いとされています。
このような事例を踏まえ、電力会社や自治体は、古い電柱設備の一斉点検や記録照合を進めており、災害時の環境リスクを軽減する体制づくりが強化されています。低濃度PCB廃棄物は見た目では判別できないため、あらゆる設備で製造年代や保守履歴を確認し、専門的な分析によって正確に把握することが重要です。
低濃度PCB廃棄物の処分にかかる費用相場

引用元:フォトAC
低濃度PCB廃棄物の処理費用は、機器の種類や容量、運搬距離、処理委託先によって大きく異なります。PCBを含む機器は法令に基づき、認定を受けた事業者のみが処理を行うことができるため、一般廃棄物と比べて費用が高くなる傾向があります。また、PCBの濃度が高いほど処理工程が複雑になり、費用も上昇します。
◇トランス類
トランス(変圧器)は、低濃度PCB廃棄物の中でも特に処理費用が高い部類に入ります。容量が大きく、絶縁油が多く使用されているため、分析・抜油・洗浄などの工程に時間とコストがかかります。一般的に、容量100kVA以下の小型トランスであれば1基あたり10万円前後が相場とされ、200kVAを超える中・大型機では20万円以上かかる場合があります。
運搬費用や分析費が別途発生するケースも多く、実際の見積もりでは30万円を超えることもあります。安全管理のため、搬出時には専用容器を用いた封入作業や現場養生が行われ、これらも費用に反映されます。
◇コンデンサー類
コンデンサーはトランスに比べて構造が単純なため、処理費用はやや抑えられます。1基あたり1万円から5万円程度が一般的な目安で、数が多い場合はまとめて処理することで単価が下がることもあります。ただし、油を多く含むタイプや、破損・漏洩が確認された機器は安全性を確保するために追加費用が発生します。
PCB濃度が高めの機器では、洗浄や保管工程に特別な管理が必要となるため、想定よりも費用が高くなる場合があります。処理依頼時には、製造年式や型番を確認し、専門業者に正確な見積もりを依頼することが重要です。
◇ 安定器・その他の汚染物など
蛍光灯安定器や配線、清掃で発生した汚染ウエスなども低濃度PCB廃棄物として扱われます。安定器は小型であるものの、数が多くなると全体の処理費用が大きくなります。一般的に、1台あたり数百円から1,000円程度が目安ですが、回収・分別・梱包を含めると1施設あたり数万円規模になることもあります。
また、PCBに汚染された土壌や器具などは、性状によって処理費用が変動します。固形物は焼却や溶融処理が行われるため、汚染程度が高い場合は1kgあたり数百円以上のコストがかかることがあります。小規模な施設でも、保管数量を把握し、早期に専門業者へ相談することが求められます。
◇ PCB不使用の場合
PCBが含まれていないと確認された機器は、一般産業廃棄物として通常のルートで処理が可能です。PCB含有機器と比べて費用が大幅に安く、トランスであれば1基あたり数千円から数万円で処理できるケースが一般的です。
ただし、PCB不使用であることを証明するためには、分析結果報告書などの正式な証明が必要です。証明書がないまま廃棄すると、後にPCB含有が判明した際に違反処分となるおそれがあるため、慎重な対応が求められます。
◇PCB廃棄物処理等に係る支援制度
PCB廃棄物の処理には高額な費用がかかるため、国や自治体では補助制度や支援策を設けています。環境省の制度では、中小企業や自治体などを対象に、低濃度PCB廃棄物の処理費用や運搬費の一部を助成しています。支援の対象範囲は都道府県ごとに異なり、申請には処理計画書や見積書の提出が必要です。
助成を受けることで、自己負担額を数割減らせる場合もあります。期限内の申請が求められるため、早期に情報を確認し、適切な制度を活用することが望まれます。
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PCB取扱は信頼できる専門業者に相談

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PCB廃棄物の処理においては、環境への悪影響を最小限に抑えるため、信頼できる専門業者に相談することが極めて重要です。独自の知識と経験を有する専門業者の協力を得ることで、適切かつ安全な処理が確保され、環境や人の健康に対するリスクを最小限に抑えられます。PCB廃棄物処理を委託する際の、信頼できる業者の選び方について解説します。
◇処理違反には重い罰則が科せられる

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PCB特別措置法における主に罰則としては、以下が挙げられます。
保管および処分の状況の届出に関する罰則
届出を行わなかった事業者、また虚偽の届出をした事業者には6か月以下の懲役もしくは50万円以下の罰金
処分期間内の委託等に関する罰則
高濃度PCB廃棄物について、改善命令に違反した場合、3年以下の懲役もしくは1000万円以下の罰金または併科
譲渡しおよび譲り受けの制限に関する罰則
PCB廃棄物の譲り渡し、または譲り受けをした場合、3年以下の懲役もしくは1000万円以下の罰金または併科
◇業者選びは安さだけに注目しない
PCB廃棄物処理において、業者選びは単に安さだけに注目すべきではありません。安すぎる業者に注意が必要です。安価な見積もりを提供する業者が、自社の処理能力を超えた依頼を引き受け、結果としてサービス品質が損なわれる可能性があるからです。確かな実績と信頼性を持つ業者を選ぶことが、持続可能な処理と安全性を確保する上で重要です。
◇緊急対応や補償が充実している業者がおすすめ

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PCB廃棄物の取り扱いにおいて、緊急対応や補償体制は非常に重要です。以下の理由から、信頼性の高い業者を選ぶことが大切です。
予測不能な緊急事態への対応
PCB廃棄物処理には予測できない緊急事態が含まれることがあります。例えば、運搬中の事故や漏洩が発生する可能性があります。信頼性の高い業者は、こうした緊急事態に柔軟かつ迅速に対応できる体制を整えており、安全性を確保します。
漏洩や火災の未然防止
PCB廃棄物の取り扱いに際しては、漏洩や火災の未然防止が必要です。運搬車や保管施設には、応急措置設備や器具を備え、PCB廃棄物の漏洩や火災に対処できるようにすることが求められます。
消防法の規制順守
特定の数量以上のPCB廃棄物を保管または取り扱う場合、消防法の規制に従う必要があります。業者がこれらの法規制に対応し、消防法に基づく安全な設備や対策を整えているかどうかも確認が必要です。
信頼性の高い業者は、これらの要因を考慮し、緊急時の対応と安全性を確保するための措置を講じています。したがって、業者選びにおいては、これらのポイントに注目し、信頼性が高く、緊急対応や補償が充実している業者を選択することが賢明です。
塩化ビフェニル早期処理情報サイトに類似したサイト

引用元:フォトAC
PCB(ポリ塩化ビフェニル)廃棄物の適正処理を推進するため、国や関連団体は複数の情報サイトを運営しています。これらのサイトでは、処理期限や対象機器、廃棄物の判定基準、支援制度などを分かりやすく紹介しており、所有者が適切に対応するための参考資料として広く利用されています。
特に、低濃度PCB廃棄物や電気機器を扱う事業者にとって、各サイトの情報を正確に把握することが処理の第一歩となります。
◇低濃度PCB廃棄物早期処理情報サイト

低濃度PCB廃棄物早期処理情報サイトは、環境省が運営するPCB関連情報の中でも、特に低濃度PCBを対象とした専門的な情報をまとめたサイトです。PCBの濃度区分や処理対象物の例、都道府県ごとの処理体制などが整理されており、事業者や自治体職員が最新情報を確認するために活用されています。
また、処理スケジュールや登録処理業者の一覧、廃棄物の分析・搬出手順などが掲載され、現場での実務に直結する内容が充実しています。特に、処理期限を過ぎた場合の対応や、申請時に必要な書類の記載例も示されており、PCB廃棄物の管理を担当する事業者にとって実務的な指針となっています。
さらに、過去の発見事例やQ&Aも掲載されており、PCBの取扱いに不慣れな事業者でも理解しやすい構成になっています。
URL:https://policies.env.go.jp/recycle/pcb/teinoudo-soukishori
◇環境省の公式ホームページ

環境省の公式ホームページ内にある「ポリ塩化ビフェニル(PCB)廃棄物処理」ページでは、PCB廃棄物全般に関する政策・法令・ガイドラインが網羅的に掲載されています。高濃度・低濃度を問わず、PCB処理に関連する制度や環境基準、処理施設の整備状況などを把握できる総合的な情報源です。
特に、PCB特別措置法に基づく処理期限や、都道府県・政令市ごとの担当窓口一覧が掲載されており、廃棄物の種類に応じた問い合わせ先を確認できます。さらに、環境省による最新の報道発表や通知文書も公開されているため、制度変更や新たな支援策に関する情報収集にも役立ちます。
このページは、政策的な視点からPCB処理を把握するのに適しており、法律や行政手続きの根拠を確認する際に欠かせない資料として位置付けられています。
URL:https://www.env.go.jp/recycle/poly/
◇一般社団法人日本電機工業会の公式ホームページ

一般社団法人日本電機工業会(JEMA)の公式ホームページでは、電気機器メーカーや関連事業者向けにPCBに関する技術的・実務的な情報を提供しています。特設ページの「PCB情報」では、過去に製造された機器のPCB使用状況や、機器の型式ごとの識別方法、処理に関する指針などがまとめられています。
電機メーカー各社が過去に製造した変圧器やコンデンサーなどの情報が整理されており、事業者が自社保有機器にPCBが含まれているかを判断する際の参考になります。また、JEMAは会員企業と連携して処理促進活動を行っており、情報の正確性と信頼性が高い点が特徴です。
さらに、PCB含有機器の判別方法や、分析・廃棄の手順に関する技術資料も公開されているため、現場担当者が確認すべき一次情報として有用です。JEMAのサイトは行政情報を補完する専門機関として、PCB廃棄物の適正管理を支える重要な情報源の一つとなっています。
URL:https://www.jema-net.or.jp/
◇各都道府県や市の公式ホームページ
PCB廃棄物に関する具体的な手続きや届出先は、都道府県や政令市ごとに異なるため、自治体の公式ホームページを確認することが重要です。各自治体では、申請方法や問い合わせ窓口、保管・運搬に関する規定などを地域の実情に合わせて案内しています。
例えば、山形県の公式サイトでは、低濃度PCB廃棄物の処理方針や搬出スケジュール、県内の処理業者情報を掲載しています。さらに、届出様式や処理実績の公表なども行っており、県民や事業者が安全かつ確実に処理を進めるための情報が整理されています。
同様に、他の自治体でもPCB廃棄物の申請書類や手続きの流れを公開しており、地域ごとの規定を確認することが適正処理の第一歩となります。
PCB産業廃棄物の運搬や処理を依頼できる会社3選
PCB廃棄物の処理は、法令に基づく厳格な手続きと専門的な設備を必要とするため、認定を受けた専門業者に依頼することが不可欠です。処理の対象となる機器や廃棄物の種類に応じて、運搬から処理まで一貫して対応できる会社を選ぶことで、安全かつ効率的な対応が可能になります。
◇丸両自動車運送株式会社

丸両自動車運送株式会社は、長年にわたり産業廃棄物の収集運搬事業を展開してきた企業で、特にPCB廃棄物の取り扱いにおいて豊富な実績を持っています。全国各地の工場や事業所からの依頼に対応し、運搬ルートの最適化や安全性確保に重点を置いた業務を行っています。
同社は、産業廃棄物の収集運搬業許可を取得しており、PCBを含む廃棄物の適正管理体制を確立しています。車両はすべてGPSで管理され、運搬中の状況をリアルタイムで把握できる仕組みを導入しています。また、ドライバーには専門的な教育を実施しており、積み込みから搬出までの工程を安全に遂行する体制を整えています。
| 会社名 | 丸両自動車運送株式会社 |
| 所在地 | 〒424-0036 静岡県静岡市清水区横砂西町10-6 |
| 電話番号 | 054-366-1312 |
| 公式ホームページ | https://www.maruryou.jp/ |
これまでにも自治体や大手メーカーからの依頼を多数受け、確実な対応で高い評価を得ています。PCB廃棄物をはじめ、特別管理産業廃棄物や有害物質の運搬にも対応しており、安全と信頼を両立したサービスを提供しています。
丸両自動車運送株式会社の口コミ評判記事はこちら!
さらに詳しい情報は公式ホームページでも確認できます。ぜひチェックしてみてください。
◇日本海環境サービス株式会社

日本海環境サービス株式会社は、北陸地方を中心に環境保全事業を展開している企業で、PCB廃棄物を含む産業廃棄物の収集・運搬・中間処理に対応しています。長年にわたって地域の環境インフラを支えており、確かな技術と設備で安全かつ法令に則った処理を実施しています。
同社は、低濃度PCB廃棄物の運搬実績が豊富で、現場での分別・分析から処理施設への搬出までを一貫してサポートしています。特別管理産業廃棄物の収集運搬許可を複数の自治体から取得しており、広域的な対応が可能です。廃棄物処理の過程では、トレーサビリティの確保を重視し、適正処理証明書の発行や報告書作成なども徹底しています。
| 会社名 | 日本海環境サービス株式会社 |
| 所在地 | 〒930-0848 富山県富山市久方町2-54 |
| 電話番号 | 076-444-6800 |
| 公式ホームページ | https://www.nes-env.co.jp/ |
また、環境関連の啓発活動やリサイクル推進にも積極的に取り組み、地域社会との共生を図っています。環境安全を最優先に考えた運営姿勢は、官公庁や民間企業の双方から高い信頼を得ています。
こちらも併せてご覧ください。
◇株式会社ジャパンクリーンサービス

株式会社ジャパンクリーンサービスは、全国対応の産業廃棄物処理事業を展開しており、特にPCB廃棄物の回収・運搬・保管・処理に関して高い専門性を持つ企業です。豊富なノウハウを活かし、低濃度PCB廃棄物や機器類の解体撤去など、現場の状況に応じた柔軟なサービスを提供しています。
同社は、PCB特別措置法に基づく許可を取得しており、処理計画の立案から行政手続きの代行まで一貫したサポートが可能です。安全管理体制も徹底しており、現場作業員への教育・訓練を通じて事故防止に努めています。
さらに、廃棄物処理後の記録管理や証明書発行などの事務手続きも確実に行い、企業の法令遵守を支援しています。
| 会社名 | 株式会社ジャパンクリーンサービス |
| 所在地 | 〒652-0866 兵庫県神戸市兵庫区遠矢浜町4-34 |
| 電話番号 | 078-686-0251 |
| 公式ホームページ | https://www.japan-c-s.co.jp/ |
これまでに官公庁施設や大手製造業の工場などで多数の実績を積み重ねており、確実な対応と高い技術力で評価されています。PCB廃棄物処理の信頼できるパートナーとして、全国から依頼を受ける実績を持つ企業です。
こちらも併せてご覧ください。
まとめ

PCB(ポリ塩化ビフェニル)は、その優れた電気絶縁性と熱伝導性から、長らく電子機器の製造に広く利用されてきました。しかし、その廃棄に伴う潜在的な環境への悪影響から、規制が必要とされました。
1970年代には、日本でカネミ油症事件が発生しました。これは、カネミ倉庫株式会社が製造した食用油に含まれるPCBが、多くの人々に中毒症状を引き起こし、死亡者も発生した事件です。この事件が、PCBの危険性への認識を高め、規制の必要性を浮き彫りにしました。
2001年にPCB特別措置法が制定され、国が主導で処理施設の整備が進められました。また、2016年の法改正により、高濃度PCB廃棄物の処分の義務付けや罰則が強化されました。さらに、「ポリ塩化ビフェニル早期処理情報サイト」が設けられ、中小企業向け支援制度も整備されました。このサイトでは、PCBの基本情報や処分の重要性、PCB廃棄物処理に関する情報、業者選びのポイント、罰則についての情報が提供されています。
業者選びに際しては、安価な業者にだけ注目せず、実績と信頼性を重視すべきです。PCB廃棄物処理は信頼できる専門業者に依頼し、緊急時の対応や補償体制も確認しながら選ぶことが、環境と安全を守るために不可欠です。
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