PCB廃棄物が漏洩してしまった場合、その原因と対応は重大です。管理不備や部品の老朽化による漏洩が主な要因ですが、漏洩が発覚したら迅速な安全確保と漏洩範囲の把握が不可欠です。
適切な専門業者による漏洩物の処理と、関係機関への速やかな報告が必要です。
また、漏洩物に触れた場合の応急処置も重要で、健康被害や環境汚染を最小限に抑えるために早急な行動が求められます。
目次
PCB廃棄物管理の紛失漏洩事例

PCB(ポリ塩化ビフェニル)は環境や健康への影響が懸念される廃棄物です。近年、紛失や漏洩事例が報告されており、適切な管理の重要性と再発防止策の必要性が改めて問われています。
◇低濃度PCB含有変圧器の紛失事例

三重県で発生したPCB(ポリ塩化ビフェニル)廃棄物の紛失事例について説明します。2021年7月、神奈川県の株式会社松本鶏園が保管していた低濃度PCBを含む変圧器1台の紛失が報告されました。
変圧器は1979年製で、PCB濃度は3.0mg/kgでした。同社は2020年11月に変圧器の存在を報告し、2021年6月の調査で紛失の可能性が判明しました。
調査では、同社が2019年に事業所を売却していたことや、倉庫が外部から閉鎖できない構造であったことから、変圧器が盗難にあった可能性が高いと判断されました。鉄くず回収業者への確認でも変圧器は見つかっていません。
三重県は、産業廃棄物の適正管理が不足していたとして同社に指導を行い、所在確認と再発防止策を求めています。
◇輸送時の絶縁油飛散事故

2019年1月、中部電力は四日市火力発電所の廃止に伴い、低濃度PCBを含む絶縁油が入った変圧器を無害化処理施設へ輸送しました。
この際、変圧器の配管開口部をビニールシートで覆っていましたが、処置が不十分で、配管のくぼみに残った絶縁油が輸送中の振動で約50ml飛散した可能性が判明しました。輸送中は後方の車両で監視していましたが、異常は確認されませんでした。
変圧器の総油量は8,900リットルで、PCB含有量は0.65mg/kgと低濃度の廃棄物にあたります。中部電力はすぐに関係行政へ報告し、健康や環境への影響はないと判断しましたが、PCBという特別管理産業廃棄物の取り扱いが不十分だったことを認め、今後は適切な管理を徹底すると約束しています。
◇低濃度PCB付着ポンプ紛失事例

2023年8月3日、三重県の事業者が、低濃度PCBを含む油が付着した手動灯油ポンプ1個を紛失したとして、三重県の条例に基づき紛失届を提出しました。
経緯は、2022年6月以降に事業場内のごみ片付けを行った際、誤ってこのポンプを一般ごみとして廃棄し、家庭ごみとして焼却された可能性が高いとされています。現地調査でもポンプは見つからず、PCB漏洩の痕跡や環境への影響は確認されませんでした。
三重県は今後も産業廃棄物の適正管理について、事業者への厳しい指導を続ける方針です。
◇管理体制の課題と再発防止

低濃度PCB含有廃棄物の紛失・漏洩事案の根本的な原因は、管理体制の不備と現場レベルでの認識・取扱いミスに集約されます。
まず、変圧器や開閉器などの大型機器は長期間保管されることが多く、事業所の移転や売却、担当者の異動などで管理台帳が更新されず、所在不明や誤廃棄につながるケースが目立ちます。
また、保管場所の施錠や出入り管理が不十分な場合、盗難や第三者による持ち出しのリスクも高まります。加えて、廃棄物の分類やPCB含有の有無に対する現場の知識不足から、一般ごみとして誤って廃棄されたり、鉄くずとして売却される事例も報告されています。
輸送時の事故については、特別管理産業廃棄物であるPCB機器の封じ込め措置が不十分であったり、配管や開口部の養生が適切でないことが原因で、振動や衝撃による油の飛散が発生します。現場監視体制があっても、微量な漏洩は見逃されやすいという課題もあります。
さらに、事業場内の片付けや工事委託時に、管理台帳の記載ミスや情報共有不足が重なることで、PCB廃棄物が適切に引き継がれず、紛失や不適切処理となるリスクが高まります。
これらの背景には、PCB廃棄物の長期保管に伴う管理の形骸化や、現場での危機意識の低下があり、今後は排出事業者責任の徹底、管理台帳の最新化、現場教育の強化が不可欠です。
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PCB漏洩による人体・環境への影響は?

PCB(ポリ塩化ビフェニル)は、かつて絶縁油や熱媒体など多用途で使われていた化学物質ですが、その有害性が明らかとなり、現在は厳しく規制されています。
しかし、古い機器や廃棄物からの漏洩事故は今も発生しており、人体や環境への深刻な影響が懸念されています。
ここでは、PCB漏洩がもたらす人体と環境への影響について、最新の知見をもとに詳しく解説します。
◇PCBの性質と漏洩のリスク

PCBは化学的に極めて安定し、脂肪に溶けやすい性質を持つため、環境中に放出されると分解されず長期間残留します。このため、漏洩が発生すると大気・土壌・水質など広範囲に汚染が拡大しやすく、食物連鎖を通じて生物や人間の体内に蓄積されていきます。
◇人体への影響

PCB(ポリ塩化ビフェニル)は人体に深刻な健康被害を引き起こす化学物質です。皮膚疾患や肝機能障害、発がん性、妊婦や子どもへの影響など、その有害性が広く報告されています。
・慢性的な健康被害
PCBは体内に取り込まれると脂肪組織に蓄積し、長期間にわたり様々な健康障害を引き起こします。代表的な症状としては、皮膚の色素沈着や湿疹、塩素ニキビ(塩素座瘡)、爪や口腔粘膜の変色、まぶたや関節の腫れ、肝機能障害、全身倦怠感、しびれ、食欲不振などが挙げられます。
・発がん性・免疫系への影響
PCBは発がん性が疑われており、長期曝露により免疫機能の低下や感染症への抵抗力減退、神経系への障害(頭痛やしびれ、集中力低下など)も報告されています。
・妊婦・子どもへの影響
妊婦がPCBに曝露されると、流産や死産、胎児の発育不全、低体重、色素沈着などのリスクが高まります。新生児や発育中の子どもは、知的発達の遅れや免疫力低下といった深刻な健康被害を受けやすいとされています。
・急性症状と長期残留性
急性症状としては、皮膚や粘膜の炎症、目やに、爪の変形などが現れますが、これらの症状は十数年にわたり改善しない場合もあります。高齢者や基礎疾患を持つ人は、特に影響を受けやすいグループです。
◇環境への影響

PCB(ポリ塩化ビフェニル)は、大気や土壌、水域を汚染し、生態系に深刻な影響を与える有害物質です。特に生物濃縮による食物連鎖への影響が懸念されています。
・大気汚染と拡散
PCBは半揮発性物質であり、大気中に放出されると気化して広範囲に拡散します。風や雨によって土壌や水域に沈着し、広域的な環境汚染を引き起こします。
・水質・土壌汚染
PCBは水に溶けにくい一方で、一度水中や土壌に入ると長期間残留し続けます。河川や海洋に流入した場合、水生生物に蓄積され、食物連鎖を通じて魚介類や海洋哺乳類(クジラ・イルカなど)にも高濃度で蓄積されます。土壌汚染は農作物の生育にも悪影響を与え、農業生産への打撃も懸念されます。
・生態系への悪影響
PCBは生物濃縮を起こしやすく、食物連鎖の上位に位置する生物ほど体内濃度が高まります。これにより生態系全体のバランスが崩れ、種の減少や生態系の破壊につながる恐れがあります。
◇PCB漏洩時の対応と予防

PCB漏洩が発生した場合、まず周囲の安全確保と現場の換気を行い、ゴム手袋やマスクなどの保護具を着用して直接触れないようにします。床や設備に付着したPCBは専用の方法で拭き取り、汚染物は適切に保管します。漏洩事故は自治体への報告が義務付けられており、再発防止策も求められます。
PCB漏洩は人体・環境の両面で極めて深刻な影響を及ぼします。特に慢性的な健康被害や食物連鎖による生物濃縮、長期にわたる環境残留性が特徴です。
漏洩事故を未然に防ぐためには、適切な管理・保管、定期的な点検、そして迅速な対応が不可欠です。PCB廃棄物の確実な処理と社会全体でのリスク管理が、今後も重要な課題となります。
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PCBが含有している絶縁油などを漏洩させてしまった場合、焦らずに適切な措置をとるのが重要です。措置方法や注意点をしっかり押さえて安全に対処しましょう。
◇PCBが床に付着した場合の対応
床にPCBが付着した場合は、シンナー油などを含ませたウエスで拭き取る方法と汚染された床材を除去して汚染物として保管しておく方法があります。ただし、床材が金属など付着しづらい素材であれば拭き取りが可能ですが、アスファルトなどに付着した場合は拭き取りだけでは除去できません。
◇PCBの土壌汚染の可能性がある場合
コンクリートやアスファルトにPCBが染み込んでしまった場合は、まず自治体への報告が必要です。自治体によっても措置が異なりますが、ほとんどの場合は付着した箇所の除去や洗浄などの措置が取られます。
また、PCBが染み込んでいるコンクリートなどは産業廃棄物として処分せずPCB汚染物として厳重に保管する必要があります。詳しくは自治体などにお問い合わせするのがおすすめです。
漏洩が発覚した場合に取るべき行動

PCBが万が一漏洩した場合、周辺環境の汚染だけでなく人体に付着した場合は健康被害を及ぼす可能性もあります。また、PCB含有の油が漏れ出た場合は、慌てず適切な措置を取り、報告も忘れずにしましょう。
◇すぐに行うべき行動
PCBが漏洩した場合、まず先に付近にいる人を退避させるのが重要です。その後、拡散した範囲・漏れ出た量を確認し換気を行って安全を確保した上で除去を行ってください。除去作業を行う際はゴム手袋・メガネやゴーグル・マスクなど防備してから行うのが大切です。
◇触れてしまった場合の対処法
顔や体にPCBが付着してしまった場合は、オリーブオイルなどの植物油で軽く拭き取り、石けんでよく洗いましょう。また万が一、口に入った場合はうがいを繰り返し行い、目に入った場合は洗浄水で15分以上洗眼し3%のホウ酸水で洗眼するといった応急処置を行います。応急処置をしたからといって放置せず、必ず医療機関へ受診して処置を受けましょう。
◇漏洩発覚時の報告について
漏洩した場合は、状況に応じて消防署・警察署・安全管理責任者などへ報告しなければなりません。緊急連絡先としては、環境部局・河川管理者・保健所・自治体などへの連絡も有効です。万が一の事故に備えて連絡先についてもマニュアルに記載しておくと、事故発生時でもスムーズに対応できます。
長期保管によるPCB廃棄物の課題とは?

PCB(ポリ塩化ビフェニル)は、かつて変圧器やコンデンサなどの工業製品に広く使用されていましたが、その有害性から現在は製造・使用が禁止されています。
廃棄されたPCB含有機器は、適切な処理が求められていますが、処理施設の不足や手続きの煩雑さなどから、長期間保管されるケースが少なくありません。しかし、PCB廃棄物の長期保管には多くのリスクが伴い、保管事業者には重大な責任と課題が課せられています。
◇長期保管によるリスク

PCB廃棄物の長期保管は、漏洩による環境汚染や保管コスト増大、法令違反と罰則リスクなど、深刻な課題を伴います。適切な管理と計画的な処理が求められます。
・管理不備による漏洩リスク
PCB廃棄物の長期保管で最も懸念されるのが、保管容器や機器の劣化によるPCBの漏洩です。金属製の容器や機器であっても、経年劣化によって絶縁油が漏れ出すことがあります。実際、過去には保管庫内で排出用コックの緩みや腐食により、PCB含有油が漏洩し、周囲の土壌や施設を汚染する事故が発生しています。
漏洩したPCBは、空気中への揮発や地下への浸透によって、健康被害や環境汚染を引き起こす恐れがあります。
・保管コストの増大
PCB廃棄物の保管には、厳格な基準を満たすための設備投資や、定期的な点検・維持管理が必要です。さらに、長期保管による漏洩事故が発生した場合、汚染土壌や周辺施設の除染・回収など、当初想定を超える追加的な処理費用が発生します。
また、処理期限が近づくにつれて駆け込み需要が増大し、処理業者のキャパシティを超えることで、処理費用が高騰するリスクも指摘されています。
・法令違反と罰則リスク
PCB廃棄物は「PCB特別措置法」により、保管・処理・管理が厳格に規制されており、処理期限も明確に定められています。高濃度PCB廃棄物は2022年3月31日、低濃度PCB廃棄物は2027年3月31日が処理期限とされています。期限を超えて保管し続けたり、管理基準を満たさない場合は、法令違反として罰則の対象となります。
また、処理の順番待ちで期限を迎えてしまった場合でも、罰則を受ける可能性があるため、計画的な処理が不可欠です。
◇保管事業者の責任と課題

PCB廃棄物の管理は、漏洩防止や長期保管による劣化対策に加え、コスト負担や地域への説明責任が求められます。厳格な基準遵守と透明性のある対応が重要です。
・適正な管理体制の構築
保管事業者には、PCB廃棄物を適切に保管・管理する責任があります。特別管理産業廃棄物として、保管場所の囲い、掲示板の設置、防止措置(飛散・流出・地下浸透・悪臭の防止)、害虫防除、混入防止、揮発・高温曝露・腐食の防止など、厳格な基準を遵守しなければなりません。
これらの管理を怠ると、漏洩や飛散などのリスクが高まり、社会的な信頼を損なうことになります。
・長期保管による劣化リスクへの対応
長期にわたる保管は、機器や容器の腐食・変形・破損などを招きやすく、漏洩リスクを高めます。保管事業者は、定期的な点検・メンテナンスを徹底し、異常が見つかった場合は速やかに対応する体制を整える必要があります。
また、万が一漏洩が発生した場合には、迅速かつ適切な措置を講じ、関係機関への報告や周辺環境への影響評価、必要な除染作業を実施しなければなりません。
・保管コストと処理費用の負担
PCB廃棄物の保管には、設備投資や維持管理費用が継続的に発生します。さらに、処理期限間際の駆け込み需要による処理費用の高騰や、漏洩事故時の追加コストも考慮しなければなりません。保管事業者は、コスト管理とリスクマネジメントの両立が求められます。
・社会的責任と情報公開
PCB廃棄物の不適切な管理や漏洩事故は、地域社会や環境に重大な影響を及ぼします。保管事業者は、透明性の高い情報公開や、地域住民への説明責任を果たすことが重要です。過去の漏洩事故では、周辺住民への警告や汚染状況の説明、再発防止策の徹底が求められました。
◇今後の対応策

PCB廃棄物の長期保管リスクを低減するためには、保管事業者だけでなく、排出事業者や行政、処理業者が連携し、計画的かつ早期の処理を進めることが不可欠です。
特に低濃度PCB廃棄物の処理期限(2027年3月31日)が迫る中、今後は以下のような取り組みが求められます。
- 定期的な保管状況の点検と、異常発見時の迅速な対応
- 保管施設の老朽化対策や、保管容器の更新
- 早期の処理計画策定と、処理業者との調整
- 地域住民や関係者への情報提供とリスクコミュニケーションの強化
PCB廃棄物の長期保管は、漏洩や管理不備による環境・健康被害、処理費用の増大、法令違反リスクなど、様々な課題と責任を保管事業者に課しています。今後も社会的責任を果たしつつ、計画的な処理と厳格な管理体制の構築が不可欠です。
PCB廃棄物の適正な管理と早期処理こそが、リスクを最小限に抑え、持続可能な社会を実現するための鍵となります。
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PCBの処理を依頼するならおすすめ業者3選
PCB廃棄物の処理には法規制が伴い、専門的な対応が必要です。こちらでは、信頼性が高く、PCB処理で実績のあるおすすめ業者3社を紹介します。それぞれの特徴やサービス内容を解説します。
◇丸両自動車運送株式会社

丸両自動車運送株式会社は、産業廃棄物の収集運搬およびリサイクル推進を通じて、循環型社会の実現に貢献する企業です。産業廃棄物の最適な処理方法を提案し、企業や環境に配慮したコンサルティングサービスを提供しています。
特に、PCB(ポリ塩化ビフェニル)廃棄物の適正処理に強みを持ち、2027年3月31日までに処理が義務付けられているPCBについて、収集運搬から書類作成代行、アドバイスまで一貫したサポート体制を整えています。
PCB廃棄物の処理には厳格な法規制があり、違反時には重い罰則が科されるため、同社は専門講習を修了したスタッフによる安全・確実な対応を実施しています。
会社名 | 丸両自動車運送株式会社 |
所在地 | 〒424-0036 静岡県静岡市清水区横砂西町10-6 |
電話番号 | 054-366-1312 |
公式ホームページ | https://www.maruryou.jp/ |
また、丸両はSDGs(持続可能な開発目標)にも積極的に取り組み、エネルギーのクリーン化や住み続けられるまちづくり、気候変動対策、陸の豊かさの保護などを経営方針の中心に据えています。これらの活動を通じて、環境保全と企業の社会的責任を両立した事業展開を進めています。
丸両自動車運送株式会社について詳しく知りたい方はこちらも併せてご覧ください。
▼全国の産業廃棄物処理場とのネットワークを活用!丸両自動車運送株式会社
さらに詳しい情報は公式ホームページでも確認できます。ぜひチェックしてみてください。
◇株式会社クリーンシステム

株式会社クリーンシステムは、1978年に創業し、山形県を拠点とする総合環境サービス企業です。主な事業は、廃棄物リサイクル事業、リサイクル型解体事業、廃棄物収集運搬事業、環境コンサルタント事業、PCB(ポリ塩化ビフェニル)調査・処理支援事業、アスベスト調査事業、IT構築・運用支援事業など多岐にわたります。
特にPCB調査・処理支援では、有害性が高く法規制の対象となるPCB廃棄物の全量廃棄を推進。電気機器等のPCB含有調査や濃度分析、行政手続きのサポート、廃棄物の保管・運搬・適正処理までワンストップで対応し、コスト削減や安全管理にも注力しています。
また、同社は一般社団法人日本PCB全量廃棄促進協会(JPTA)の発起人でもあり、PCB調査士の育成や環境保全活動にも積極的です。
会社名 | 株式会社クリーンシステム |
所在地 | 〒990-0845 山形県山形市飯塚町字中河原1629-5 |
電話番号 | 023-644-2228 |
公式ホームページ | https://www.csyam.com/ |
企業理念として「創造性を発揮した発展と成長」「持続可能な発展」を掲げ、地域社会や環境への貢献、社員の福利厚生・健康経営にも力を入れています。環境ソリューションの提案やCSR活動も展開し、持続可能な社会づくりに寄与する企業です。
こちらも併せてご覧ください。
◇日本海環境サービス株式会社

日本海環境サービス株式会社は、富山県富山市に本社を置く環境サービス企業です。主な事業は、環境調査・分析、絶縁油・潤滑油の再生や販売、緑化事業、低濃度PCB(ポリ塩化ビフェニル)汚染廃棄物の処理など多岐にわたります。
環境調査では水質・土壌・大気・作業環境などの測定やアスベスト調査、環境影響評価を実施し、地域社会や企業の環境保全に寄与しています。また、変圧器やコンデンサなどの絶縁油の分析・抜油・処理や、機器の劣化診断も手掛け、事故防止や機器寿命の延長に貢献しています。
特に低濃度PCB汚染物処理では、PCB特別措置法に基づき、2027年3月までに処理が義務付けられているPCB汚染変圧器やコンデンサ、塗膜の分析から収集運搬・処分までワンストップで対応。課電自然循環洗浄などの独自技術を用い、安全かつ環境に配慮した無害化処理を実施しています。
会社名 | 日本海環境サービス株式会社 |
所在地 | 〒930-0848 富山県富山市久方町2-54 |
電話番号 | 076-444-6800 |
公式ホームページ | https://www.nes-env.co.jp/ |
さらに、マイクロプラスチック調査や緑化工事、石炭灰の販売なども行い、持続可能な社会の実現を目指しています。
こちらも併せてご覧ください。
まとめ

PCB(ポリ塩化ビフェニル)の漏洩は健康被害や環境汚染のリスクを伴う重大な問題です。過去の事例からは、保管の甘さや運搬中の事故、部品の老朽化による漏洩が多いことが分かります。例えば、コンデンサからの絶縁油漏洩や、変圧器の破損による漏洩事故が挙げられます。
PCBが含まれた油が環境中に漏れ出すと、土壌や地下水の汚染につながり、放置すると長期的な影響が及ぶ恐れがあります。漏洩が発生した場合、迅速で正確な対応が求められます。事故現場ではまず、周囲の安全確保と漏洩範囲の把握が重要です。
専門業者による漏洩物の除去と、漏洩が起きた事実を関係機関に適切に報告することが、被害を最小限に抑えるための鍵となります。PCB漏洩事故の影響を最小限に抑えるためには、組織全体での意識向上と迅速な対応が不可欠です。
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