高濃度PCB廃棄物の処分期限は終了！改善命令について

高濃度PCB廃棄物の処分期限は既に終了しており、特例処分期限も適用されません。処分期限を過ぎた場合には、環境大臣や都道府県知事から改善命令が下される可能性があり、違反すると罰則が科せられることがあります。

処分はJESCOが担当しますが、保有している個人・法人は届出、保管、収集運搬、処分の順で行う必要があります。PCB特別措置法に基づき、毎年6月末までに保管・処分状況を報告し、JESCOへの事前登録が必要です。

保管中は適切な管理が求められ、収集運搬は許可を取得した業者に委託し、それぞれのエリアを管轄しているJESCOが処理を行います。

北九州PCB処理事業所では、20年間にわたり多くのPCB廃棄物を処理してきましたが、2024年に操業を終了し、今後は安全を最優先に解体・撤去が進められる予定です。

高濃度PCB廃棄物処分までの流れ

産業廃棄物は、種類に応じて適切に処理しなくてはなりません。なかでも高濃度PCB廃棄物は、届出とJESCOへの登録を行い、適正な保管を行うと共に、定められた期限内に処理・処分を行う必要があります。

高濃度PCB廃棄物の処理は、届出、保管、収集運搬、処分の順に行います。

◇届出

PCB特別措置法に基づき、PCBの保管・処分状況を毎年6月末までに都道府県知事または指定市長に報告する義務があります。

高濃度PCB廃棄物の処理を行っているのは、中間貯蔵・環境安全事業株式会社（JESCO）のみで、届出とは別に、JESCOへの事前登録が必要です。（登録は無料）

◇保管

PCB特別措置法で定められた保管規定に基づき、処分するまでの間、適切に保管・管理します。主な保管規定は次のとおりです。

・誤廃棄を防ぐため、PCB廃棄物であることを示すラベルを貼付する
・保管場所は雨水が当たらない場所を選び、囲いを設けて特別管理産業廃棄物を保管している旨を表示する
・変圧器などは鋼製容器やオイルパンに収納する
・地震などで転倒しないように、保管容器内にパッキング材を詰めるか、容器自体を固定する

◇収集運搬

PCB廃棄物の収集・運搬は、許可を取得した業者に委託します。委託契約の締結、マニフェストの交付・保存（5年間）、および搬出には立ち合いが必要です。

◇処分

高濃度PCB廃棄物の処分は、中間貯蔵・環境安全事業株式会社（JESCO）が行います。全国を5ブロックに分け、各地域の事業者に対応するJESCO事業所が決まっています。

なお、低濃度PCB廃棄物については、JESCOでは処理を請け負っていません。無害化処理認定施設または都道府県の許可施設へ依頼する必要があります。

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高濃度PCB廃棄物の処分期限はすでに終了

PCB特別措置法が2001年に施行され、全国に処理施設が設置されました。各事業エリアの高濃度PCB廃棄物処分期限は既に終了しています。

特例処分期限日とは、処分業者への委託が確実である場合、処分期限を1年間延長できる制度ですが、こちらも終了しており適用されません。

◇処分期限は既に終了

2001年（平成13年）6月22日、ポリ塩化ビフェニル廃棄物の適正な処理の推進に関する特別措置法（PCB特別措置法）が公布、同年7月15日から施行されました。同時に政府は、中間貯蔵・環境安全事業株式会社（JESCO）を活用して、全国に拠点的な処理施設が整備したのです。

2004年（平成16年）に北九州事業が操業を開始し、それを皮切りに全国5か所に処理施設が設置されました。PCB特別措置法に基づいて、PCB廃棄物の処分期限が定められており、期限内に処分を完了しなくてはなりません。

高濃度PCB廃棄物と低濃度PCB廃棄物では処分期限が異なり、高濃度PCB廃棄物の処分期限は、下記のとおり既に終了しています。

・高濃度PCB廃棄物（コンデンサ、安定器、汚染物など）の処分期限
北海道（室蘭）事業エリア：2023年3月31日
東京事業エリア：2022年3月31日2023年3月31日
豊田事業エリア：2022年3月31日2021年3月31日
大阪事業エリア：2021年3月31日2021年3月31日
北九州事業エリア：2018年3月31日2021年3月31日

◇特例処分期限日とは？処分期限との違い

PCB廃棄物が確実に処理されるよう、各エリアのJESCOでは受け入れ期限（計画的処理完了期限）を定めています。しかし、この計画的処理完了期限は、法廷で定められた処分期限よりも1年前に設定されているのです。

計画的処理完了期限に間に合わない場合、特例処分期限日の申請が可能です。特例処分期限日とは、計画的に処理を進めていて、処分業者への委託が確実である場合に限り、PCB廃棄物の処分期限を1年間延長できる制度です。

都道府県知事などに対して特例処分期限日に関する届出を行い、承認された場合に限り、処分期限を1年間（処分期間の末日から起算して1年が経過する日まで）延長できます。

ただし、すべての処分施設の処分期限より既に1年経過しているため、特例処分期限日も終了しています。

処分を終えた事業所の今後

北九州PCB処理事業所は、2003年に着工し、2004年から操業を開始しました。これまで西日本から集めた高濃度PCB廃棄物を安全に処理してきましたが、2024年に操業を終了しました。

今後は、北九州市の指導のもと、安全を最優先に施設の解体と撤去を進め、6年後に更地となる予定です。

◇操業を終えた北九州PCB処理事業所

北九州PCB廃棄物処理事務所（第1期）は、2003年（平成15年）4月に全国で初めて着工されたPCB処理施設です。その後、施設が完成し2004年（平成16年）6月から11月にかけて6カ月間の試運転が実施されました。

北九州市の施設検査にて、すべての基準に適合していることが確認され、2004年（平成16年）12月10日に北九州市長からPCB廃棄物処分業の許可を受け、操業を開始したのは同年12月18日です。

第2期の北九州PCB廃棄物処理施設も、第1期と同様に建設工事、試運転、北九州市による検査が行われ、2009年（平成21年）に操業を開始しました。

2024年（令和6年）2月16日には、保管事業者から受託したPCB廃棄物の処理がすべて完了し、同年3月31日をもって施設の操業が終了しています。

今後は、北九州市との環境保全協定を遵守し、北九州市やPCB処理監視会議、PCB廃棄物処理事業検討委員会への報告や指導を受けながら、安全を最優先に施設の解体・撤去を進めることとなっています。

◇これまでの実績と今後の方針

北九州PCB処理事業所は、操業開始から20年間にわたり主に西日本から集めた高濃度PCB廃棄物の処理を行ってきました。この20年間で処理されたPCB廃棄物は、変圧器が約2,800台、安定器などが約1万トン、コンデンサが約6万台にも及びます。

施設では、周辺環境に悪影響を与えない安全な処理に尽力し、情報公開ルームを設置し、環境への影響がないことを市民に公開してきました。

施設の解体が進められますが、引き続き十分な安全対策を設けて、周辺環境や地域の理解を得て解体撤去作業を進める予定です。延べ床面積約2万㎡の建物は、6年後に更地になります。

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処分期限後に高濃度PCB廃棄物が見つかったら

処分期限後に高濃度PCB廃棄物が見つかると、環境大臣や都道府県知事が保管事業者より改善命令を下されることがあります。この改善命令に違反すると3年以下の懲役や1,000万円以下の罰金が科される可能性があるため、注意が必要です。

◇改善命令が下される

処分期限を過ぎても処分が行われない場合、環境大臣または都道府県知事は、保管事業者に対して、期限を定めたうえで高濃度PCB廃棄物の処分やその他必要な措置を命じることがあります。

この改善命令に違反した場合、その保管事業者には3年以下の懲役または1,000万円以下の罰金、またはその両方が科せられる可能性があります。

さらに、高濃度のPCBを含む電気機器などを使用し続け、期限までに使用を中止して処分しなかった場合も、その電気機器などは高濃度のPCB廃棄物とみなされ、改善命令の対象となります。

◇改善命令の事例

大阪市中央区のK社は、処分期限の令和3年3月31日までにPCB廃棄物の処分、または処分の委託を怠ったため、改善命令を受けました。

具体的には、令和5年9月25日までに、PCB廃棄物の処分および運搬を高濃度PCB廃棄物処分業者に委託することが命じられています。

また、運搬を委託する場合は、廃棄物の処理および清掃に関する法律の規定に基づき、必要に応じて本件廃棄物からのPCB漏えいを防止する措置を講じることも命じられました。

高濃度PCB廃棄物が新たに発見された場合の対処

高濃度PCB廃棄物は、人体への毒性や環境汚染リスクが非常に大きいため、発見した際には迅速に行政へ報告し、適正な保管措置を開始することが強く求められています。PCBは自然分解されにくい性質をもち、微量であっても土壌・水質・大気に長期的に影響を与える可能性があるため、国・自治体ともに厳格な管理体制を敷いています。

2025年11月時点では、日本全国で高濃度PCBの焼却処分を担っていたJESCO（中間貯蔵・環境安全事業株式会社）の全処理施設での処分業務が既に終了しており、高濃度PCB廃棄物は新規の受入が停止されています。

そのため、新たに発見された場合は、所有者が責任をもって適正に保管し、法令に基づき毎年の届出を行う必要があります。こうした背景から、発見時の初動対応は極めて重要であり、法令遵守と安全確保を両立させる行動が求められます。

1.地方自治体の担当課へ速やかに連絡

高濃度PCB廃棄物が確認された場合、まず行うべき対応が自治体への連絡です。高濃度PCBを含む機器・部材の管理は、自治体が窓口となり、状況確認や指導、行政手続きの案内を行います。

連絡時には次の情報の提示が求められる場合があります。

• 発見場所
• 保管状況（屋内・屋外、容器の状態など）
• 推定されるPCB含有製品の種類
• 数量・重量
• 発見時の状況
• 所有者情報

これらの情報が不十分な場合でも、まずは連絡することが重要です。行政は状況に応じて追加情報や写真の提出を求め、保管基準に沿った管理方法を案内します。

【東京都連絡先】

東京都環境局 資源循環推進部
産業廃棄物対策課 PCB処理対策担当
TEL：03-5388-3573

高濃度PCB廃棄物の未報告はPCB特別措置法に抵触する可能性があるため、適切な初動対応が安全管理と法令遵守の上で不可欠です。

2.高濃度PCB廃棄物を適正に保管

新たに高濃度PCB廃棄物・使用製品が発見された場合、いずれの地域も2025年11月現在では回収・処分が不可能です。所有者が適正に保管を行う必要があります。

高濃度PCB廃棄物の保管方法

高濃度PCB廃棄物は、その毒性・環境汚染リスクの高さから、国が定める厳しい基準に基づく保管が義務付けられています。2025年時点では処分施設が閉鎖されているため、所有者が責任をもって保管管理を継続する必要があります。

保管の基本方針

• 施錠可能な建屋内での保管が原則
• 密閉容器に収納し、腐食や破損がない状態を維持
• 掲示板（縦横60cm以上）に管理者名・連絡先・廃棄物の種類を明記して設置
• 飛散・流出・地下浸透を防ぐ対策を講じる
• 高温多湿・腐食環境を避ける
• 他の廃棄物と混在させない区分管理
• 倒壊や震災リスクに備えた転倒防止措置

PCBは微量でも健康被害を引き起こす可能性があるため、こうした保管基準は非常に重要です。

提出書類（東京都）

東京都では、PCB廃棄物に関する届出が「毎年の届出」と「随時の届出」に分けられています。

毎年の届出（義務）

• PCB廃棄物の保管及び処分状況等届出書（様式第1号（一））
• 使用中のPCB製品の使用状況報告書（様式第3号）
  提出期限：令和7年6月30日
  提出部数：2部

随時の届出

以下のタイミングで必要になります。

• 保管開始時
• 保管場所を変更する場合
• 処分が完了した場合
• 紛失・破損・漏洩・事故が発生した場合

提出書類：様式第1号〜第8号より該当を1部提出

届出には、保管状況が確認できる写真（寸法、銘板、容器、環境など）も必要です。

保管場所の変更はできる？

原則として保管場所の変更は不可ですが、次の条件を満たす場合に限り認められます。

• 同一区域内での移動
• 環境大臣の確認を受け、適正かつ安全な新たな保管場所に移す場合

変更手続きには以下が必要です。

• 事前相談
• 移動計画書の提出（自家運搬の場合）
• 収集運搬業者の許可確認
• 移動後10日以内の変更届提出

安全確保と法令遵守のため、計画的に進める必要があります。

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低濃度PCB廃棄物の処分はまだ間に合う？

低濃度PCB廃棄物は、環境保全のため厳格な管理と適正処理が義務付けられており、処分期限は2027年3月末（令和9年3月末） と明確に定められています。期限内であれば適切な処理が可能なため、現時点ではまだ間に合いますが、手続きや準備には時間がかかるため、早めに着手することが非常に重要です。

◇処分期限

低濃度PCB廃棄物の処分期限は 2027年3月末 で、この日までに確実に処理を進めなければなりません。
なお、処分が完了していなくても、期限までに処分委託契約を締結していれば法令上は適正な対応とみなされます。

ただし、処分期限の延長は予定されておらず、

• 期限後も保管が続く
• 行政への届出を怠る
• 指導に従わない
  といった場合には、PCB特別措置法に基づく罰則の対象となる可能性があります。

そのため、期限が迫ってから慌てないよう、

• 処理計画の立案
• 収集運搬・処分の委託契約
• 自治体との事前相談
  などを早い段階から進めておくことが大切です。

◇みなし処分で早期に処理が可能

低濃度PCB廃棄物は、条件を満たす場合 「みなし処分」 の対象として扱うことができ、処理を早期に進められます。

みなし処分の対象例

• コンデンサー
• 小型変圧器
  などの封じ切り型機器で、銘板情報などから 高濃度PCBが使用されていないと判断できるもの。

この場合、PCB濃度分析を省略し、低濃度PCB廃棄物として処理できます。
また、同型式の機器を複数保有している場合、1台を確認すれば残りも同様に扱えるケースがあり、処理の効率が大幅に向上します。

みなし処分制度を活用することで、

• 分析待ちによる時間ロスを防げる
• 処理計画を早く進められる
• 期限内の確実な処理に近づく
  といったメリットがあります。

◇処理完了までにかかる時間と費用目安

低濃度PCB廃棄物の処理には、複数の工程があり、それぞれで時間と費用が発生します。

費用の例：

• PCB濃度分析費：1検体あたり数万円程度
• 収集運搬費：距離・機器の大きさにより変動
• 処分費用：廃棄物の種類・数量で大きく異なる

総費用はケースにより幅がありますが、複数工程が必要になるため、早めの見積もり取得が重要です。

処理にかかる期間の目安：

• 調査や分析
• 行政手続き
• 処理工場の受付状況
  などによって異なり、数週間〜数か月 程度が一般的です。

期限が定められている以上、早めの行動が確実な処理につながります。

◇保管方法

処理の順番待ちや契約手続きの間は、法令に沿って適切に保管する必要があります。

保管時の主な基準（特別管理産業廃棄物保管基準）

• 外部から立ち入れない囲いを設置
• 縦横60cm以上の「PCB廃棄物保管場所」の掲示板を設置
• 密閉可能な容器で保管
• 飛散・流出・地下浸透・悪臭防止措置
• 高温・湿気・腐食の防止
• 他の廃棄物と混在させない
• 害虫・ねずみ等の防除
• 管理責任者を選任
• 年1回、自治体への保管状況届出

適切な保管により、安全性と法令遵守が確保されます。

盗難に注意

PCBを含む機器は金属の転売目的で狙われるケースがあり、実際に熊本県山鹿市では保管中のコンデンサーが盗難被害に遭った事例があります。
このような被害を避けるためにも、

• 保管場所の施錠
• 侵入防止の設備
• 防犯カメラや監視体制
• 定期点検
  を徹底する必要があります。

紛失や異常が発生した場合は、速やかに自治体および警察に連絡しなければなりません。適切な管理が、法令遵守と安全確保の両方に直結します。

今もなお新たに発見されているPCB廃棄物

PCB廃棄物は過去に製造・使用された機器や設備に残存しているケースが多く、近年でも全国で新たな発見が相次いでいます。とくに相模原市や川崎市では、施設の解体作業や学校設備の点検を通じて、再調査が必要となる事例が続いており、自治体の対応や管理体制が改めて注目されています。

◇相模原市（2025年11月）

相模原市では2025年時点でも、以前から残されていたPCB廃棄物の追加発見が続いています。

市が中学校給食の全員喫食に向けて建設を進めている南部学校給食センター予定地では、2025年7月に焼却灰が見つかったことに続き、11月には解体現場の地中から油が混ざった水が確認されました。調査の結果、この水からPCBが検出されたことが判明しています。

こうした追加の発見により、2026年12月を予定していた給食開始はさらなる遅れが見込まれ、市の計画に大きな影響が生じています。この事例は、過去の設備や廃棄物の管理がいかに重要であるかを改めて示すものとなっています。

◇川崎市（2025年6月・9月）

川崎市でも2025年に入り、新たな高濃度PCB廃棄物の発見が相次ぎました。

2025年6月には、教育文化会館など市内3施設で合計20台のPCB含有機器が新たに確認され、副市長も「確認作業が不十分だった」と認めています。

さらに同年9月には、市立小学校3校と日本民家園で蛍光灯安定器7台がPCB含有機器として判明しました。中には、過去にJESCOの調査で「PCB不使用」と判定されていたものも含まれており、機器の再確認が必要であることが浮き彫りになっています。

これらの状況から、川崎市では過去に“PCBなし”とされた機器であっても再調査すべきケースがあることが明らかになり、PCB廃棄物の管理徹底が強く求められています。

PCB廃棄物処分でおすすめの会社3選

PCB廃棄物は人体・環境に深刻な影響を及ぼすため、法令に沿った適正処理が不可欠です。しかし、PCB廃棄物の処理には専門的な知識と設備が求められ、一般的な廃棄物業者が対応できないケースも少なくありません。ここでは、収集・運搬から処分まで一貫して対応でき、技術面・安全性・コストのバランスにも優れた信頼性の高い企業を3社厳選して紹介します。

◇丸両自動車運送株式会社

丸両自動車運送株式会社は、その社名から一般の運送業をイメージされがちですが、実際には産業廃棄物処理の総合コンサルタント企業として高い実績を持っています。全国各地の処理施設と強固なネットワークを築き、多様な車両を駆使して特別管理産業廃棄物（特管物）を含む幅広い廃棄物に対応しています。

同社の特長は次のとおりです。

• 高濃度・低濃度PCBを含む多種廃棄物に対応
• 他社で難しい“不明廃棄物”や特殊廃棄物の処理も提案可能
• ピット清掃、荷姿変更、梱包作業など付帯作業も一括サポート
• 全国で収集運搬許可を取得し、広範囲での対応が可能
• 災害時や急な処分場停止などでも柔軟に対応できる体制を持つ

丸両自動車運送は創業100周年を迎えており、「安全・安心・確実」をモットーに循環型社会の実現に貢献してきた企業です。静岡本社を中心に関東・関西へ拠点を展開し、長年の実績に裏打ちされた信頼性が強みとなっています。

さらに詳しい情報は公式ホームページでも確認できます。ぜひチェックしてみてください。

▼丸両自動車運送株式会社の公式ホームページはこちら

◇三友プラントサービス株式会社

三友プラントサービス株式会社は、神奈川県相模原市に本社を置き、収集・運搬から処分・最終埋立までを一貫対応できる総合廃棄物処理業者です。特にPCB廃棄物処理では豊富な経験を持ち、高濃度・低濃度・微量PCBを含むさまざまな機器類に対応できる点が大きな強みです。

処理対象は以下のとおり多岐にわたります。

• 照明安定器
• トランス
• コンデンサ
• キュービクルなど電気機器類
• 汚泥、金属くずなど周辺廃棄物も対応可能

同社は、長期保管による環境リスクを避けるため、見積もり・引取り・処分まで迅速に対応する体制を整えており、大量の機器でも短期間で引取り可能です。また、中間貯蔵・環境安全事業（JESCO）や認定事業者との連携により、安全性を確保しつつ処理を進められる点も評価されています。

昭和23年創立の長い歴史があり、処分費用の最適化や運搬コストの削減など、顧客の負担軽減につながる提案力にも定評があります。

三友プラントサービス株式会社の口コミ評判記事はこちら！

▼三友プラントサービスのPCB処理能力とは？

◇株式会社ダイセキ環境ソリューション

株式会社ダイセキ環境ソリューションは、環境ソリューションを総合的に提供する上場企業で、PCB廃棄物をはじめ幅広い環境問題に対応しています。土壌汚染調査・産業廃棄物処理・環境分析・バイオ燃料化など、事業領域が広く、専門性の高い技術と研究体制を備えています。

PCB廃棄物については、以下のような包括的サービスを提供しています。

• 変圧器・コンデンサ・キュービクルなど高濃度・低濃度PCB廃棄物の収集運搬
• PCB含有機器の調査・分析
• 行政手続き（届出・仕様確認）サポート
• 機器引出しや現地解体にも対応可能
• 不法投棄や漏洩事故など緊急対応も実施

また、愛知県弥富市に積替え保管施設を持ち、中部エリアを中心にスピーディーな対応が可能です。上場企業としての透明性や信頼性に加え、コンサルティング力にも優れており、複雑な案件でも一貫して任せられる点が大きな魅力です。

まとめ

今回は、高濃度PCB廃棄物の処分期限と新たに発見された場合の対処について解説しました。

高濃度PCB廃棄物の処理は、厳密な手続きと適切な管理が求められる複雑なプロセスです。まず、PCB特別措置法に基づき、保管や処分の状況を毎年6月末までに都道府県知事または指定市長に報告する義務があります。

加えて、JESCO（中間貯蔵・環境安全事業株式会社）への事前登録も必要で、これにより、適切な処理体制が整えられます。

保管段階では、PCB廃棄物を誤廃棄しないようにラベルを貼付し、雨水が当たらない場所で厳重に管理する必要があります。また、地震などの災害時に備えて、保管容器を固定するなどの対策が求められます。これらの保管規定を守ることで、廃棄物が適切に管理され、周囲への影響を最小限に抑えることができます。

低濃度PCB廃棄物の処分をご検討でしたら、ぜひ参考になさってください。

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