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エコシステム秋田はグループの力であらゆる廃棄物に対応!廃棄物処理の中核を担う | PCB処理 完全攻略ガイド

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エコシステム秋田はグループの力であらゆる廃棄物に対応!廃棄物処理の中核を担う

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公開:2023.08.04 更新:2024.05.21

産業廃棄物は、専門家が適切に処理しない場合には焼却などで有害な物質が排出され、環境汚染のリスクが高まります。そのため、地球環境保全の観点から、産業廃棄物処理は専門の業者に依頼することが重要です。

今回は、自然豊かな大館市を拠点として、地域社会に貢献している「エコシステム秋田」をご紹介します。彼らは事業活動を通じて、地球環境の保護に貢献しています。

 エコシステム秋田の特徴とは?

エコシステム秋田の取り組み

エコシステム秋田は、1987年2月に「同和クリーンテックス」として設立され、秋田県大館市で産業廃棄物処理業に取り組んできました。同社は廃棄物による汚染を予防し、作業環境の改善を通じて環境保護に貢献することをコミットメントしています。

エコシステム秋田の大きな特徴は、事故災害防止と法順守義務の徹底に努めるだけでなく、環境パフォーマンス向上のための環境マネジメントシステムを継続的に改善している点です。

その一環として、場内の粉塵抑制に取り組むことで自然環境に優しい作業を行っているだけでなく、助燃剤を効率的に使用して省エネルギーを推進しています。さらに、加熱炉の保持時間を短縮し、バッチ処理量をアップさせることで、灯油の使用量を大幅に削減する取り組みも行っています。

DOWAグループの取り組み

エコシステム秋田はDOWAグループの一員でもあり、グループの力であらゆる廃棄物に対応していることが大きな強みです。DOWAグループの中核を担う「DOWAエコシステム」は、1884年(明治17年)創業という非常に古い歴史を持つ鉱山製錬会社から発展し、環境事業を立ち上げました。鉱山・精錬で培った技術と経験・インフラを活かし、現在では廃棄物処理・リサイクル・土壌浄化の3つの事業を中核として地域社会に貢献しています。

DOWAエコシステムは産業廃棄物処理に関するコンサルティング業や低炭素社会に対応するグリーンテクノロジー事業にも幅広く取り組み、効率性の高い循環型事業を展開しています。その業績は高く評価され、2023年には秋田県-首都圏エリア間のラウンド輸送によるモーダルシフト化によって「第24回一般社団法人日本物流団体連合会物流環境大賞 特別賞」を受賞しています。

リサイクルや廃棄物処理への取り組み

エコシステム秋田はDOWAグループの高度な資源開発技術とノウハウ、そして新たな技術開発の成果を活用して、より高度な廃棄物処理とリサイクルに取り組んでいます。

同社の廃棄物処理・リサイクルの主な取り組みは「金属リサイクル」「フロン破壊処理」「低濃度PCBの無害化」の3つに集約されます。金や銀を含む電子部品のスクラップから有価金属を回収し、製品としてリサイクルし、市場に再び提供するだけではなく、電子基板などの金属含有廃棄物を破砕・焼却して原料化し、製錬所へ送っています。

フロンガスについても、850℃の焼却によって熱分解することで、オゾン層破壊や温室効果ガスの原因となるフロンガスを無害化しています。

また、人体に有害で地球規模の環境汚染をもたらすPCB廃棄物に対しても、低濃度PCB廃棄物の無害化処理施設として環境大臣の認定を受けています。

エコシステム秋田の処理施設を紹介

エコシステム秋田の処理施設は、焼却処理・中和処理・薬剤処理を行う中間処理工場で形成されています。

焼却処理施設には800℃以上・3段階の焼却炉が設置されており、燃焼に伴うガスは冷却塔で急冷してダイオキシン類の合成を防止し、排ガスは湿式電気集塵機でばいじんを除去してクリーンなガスとして大気に放出されます。冷却塔で使用された排水も中和処理を行い、水質基準を満たした後、放流されます。

焼却処理で使用した排水や無機系の廃液は中和処理施設で無害化され、大部分は焼却工場で再利用されます。その他の排水に関しては、鉱水処理設備で処理されます。

薬剤処理設備では、燃え殻・ばいじんなどと薬剤を混ぜることで物質の溶出を防ぎます。

DOWAグループが低濃度PCB廃棄物の処理実績NO.1の理由

DOWAグループは低濃度PCB廃棄物の処理においてNo.1の実績を持っています。廃電気機器から絶縁油・汚染物など、多様な処理品目の許可・認定を受けており、大型の廃棄物にも対応するためのトラックや低床トレーラーでの運搬・受け入れ体制が整っています。DOWAグループの大きなメリットは、現地で抜油や解体を行わなくても処理できることです。

また、DOWAグループは高い処理能力を有しており、エコシステム秋田の他に同グループのエコシステム小坂、エコシステム千葉、エコシステム山陽と合わせると、日本最大の低濃度PCB汚染廃棄物の処理能力を持っています。廃棄物の積替え保管施設も2ヶ所保有しており、フレキシブルな受け入れ態勢が整っている点もDOWAグループの大きな特徴です。

エコシステム秋田の低濃度PCB廃棄物処理

エコシステム秋田は微量PCB廃油の大臣認定を2011年11月に取得し、2015年には低濃度PCB廃油・汚染物・処理物の認定を取得しました。

また、2016年に受けた認定によって、新たに設置した低濃度PCB廃棄物専用の台車式固定床炉において、廃電気機器等の処理が可能となりました。2020年にも低濃度PCB汚染物(PCB濃度100,000㎎/kg以下の可燃性のPCB廃棄物)の認定を取得しています。

エコシステム秋田の低濃度PCB廃棄物無害化施設では、特殊な加工を施した床面によってPCBの漏洩を防止するなど、安全対策にも十分な配慮をしています。これらの認定と安全対策により、同社が高度な技術と環境への配慮を持ちながら、廃棄物処理に取り組んでいることがわかります。


産業廃棄物の適切な処理は、地球環境の保全にもつながる大切な作業です。エコシステム秋田はグループ全体の力を活かし、さまざまな廃棄物に対応しています。

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