金属リサイクルを追求する~新英金属~ | PCB処理 完全攻略ガイド
企業情報
金属リサイクルを追求する~新英金属~
公開:2023.09.30 更新:2023.09.30高度成長期のような消費社会から循環社会へと転換した近年、金属リサイクルの需要が高まっています。新英金属は、戦前から鉄くずの回収・加工・販売を行っています。現在では金属リサイクルを追求しており、取り扱っている金属の種類も鉄かた特殊金属と幅広く、金属リサイクル企業として発展している企業です。法令・ルールに則った企業活動をグループ全体で徹底しています。
目次
消費する社会から循環する社会へ
近年では、消費社会から循環社会へと大きく転換したことにより、金属リサイクルの需要が益々高まっています。新英金属は、戦前より鉄くずの回収・加工・販売を行っています。戦後は金属リサイクル企業として、常に金属リサイクルについて追求し発展してきました。
新英金属は、資源の有効活用や地球規模の環境保護への責任を持ち、常に効率的な金属リサイクルを追求している企業です。CSRを重要な経営課題としており、法令遵守をはじめ、社会的倫理や経営倫理、自社基準に合致した企業活動を行っています。
グループ全体での企業活動で重要としている要素は次の4つです。
- 法令・社会ルールを遵守する
- 公正で対等な取引をする
- 企業機密などの情報管理を徹底する
- 地域社会の発展に貢献する
トラック積載量や廃棄物処理の方法など、社会で定められているルールを遵守して行っており、社内だけでなく業界全体でも遵守しています。また、契約販売においては販売量の完納を行い業界全体の信頼性向上に取り組んでおり、企業機密など、知的財産などの保護・管理を徹底しています。さらに、地域社会の発展にも貢献しています。
これらの要素を大切にしたうえで、全てのステークホルダーとコミュニケーションを取り、信頼と期待に応える企業を築くことに尽力しています。
また、企業の取り組みとして、毎年グループ全体・各社・各部署・各工場で方針を発表する機会を設けています。意志統一を図ることを目的としており、月1回に安全衛生委員会を開催することで全社員がCSR活動を実践・強化しているのも特徴です。
SDGs宣言も行っており、社会貢献・働きやすい環境づくり、炭素量減少につながるリサイクル資源の生産を行っています。
新英金属の金属リサイクル
新英金属は、鉄・ステンレス・銅・アルミなど金属、さらに特殊金属と幅広い種類の金属のリサイクルに対応しています。大きく分けて5つの素材を取り扱っています。
鉄:鉄板打ち抜き屑・ダライ粉・建物解体屑・廃自動車など
ステンレス:ニッケル系食器・クロム系板打ち抜き屑・クロム系流し台
銅・電線:1号銅線・2号銅線・真鍮・CVケーブルなど
アルミ:アルミホイール・アルミ缶・サッシ
特殊金属:工具・廃基板・純ニッケル・モリブデン鋼など
また、効率的で持続可能な金属リサイクルを実現するために、次のような取り組みを行っています。
- 作業工程の自動化・省力化
- 金属の種類と不純物の選別:
- 高品質な金属資源への再生
高品質な金属を効率的にリサイクルするために最新の技術を導入し、作業プロセスを自動化・省力化しています。また、特に金属の種類や不純物の選別にも重点を置き、不純物を取り除いて高品質な金属を確保します。特殊金属は選別が難しく、長年の経験や判断に加えて最新鋭の分析機器をいちはやく導入し、素早く正確に選別を行っています。
このように技術や設備をいちはやく導入・活用して金属スクラップを高品質の金属資源に再生に努めています。金属リサイクルは、全部で4工程あり次の上から順に行われています。
➀発生・回収
②選別・加工
③出荷
④再生
工場や解体工事現場などで発生した金属スクラップ・使用済み金属類をグループ会社が引き取ります。そこから不純物を取り除き、再生しやすいサイズや形状にカットなどの加工を施します。
選別や加工が完了し次第、各種製鋼メーカー・合金メーカーへ出荷し、さまざまな再生品へ生まれ変わるという流れです。
金属リサイクルのメリット
社会の成長に伴い、過去数十年で生活水準は向上しましたが、大量の天然資源消費と生産が増加したことで、廃棄物処理問題が浮上し健康被害を伴う公害や環境汚染が問題となりました。
その影響や近年深刻化している地球温暖化などの問題もあり、近年では資源のリサイクルが重要視されています。
特に金属のリサイクルは、金属の需要が高まっていることもあり、近年注目されています。天然資源の少ない日本にとって金属リサイクルは、大変重宝する方法です。
メリットには、次の5つがあります。
- 国内での原料供給が可能である
- 資源の有効活用が可能である
- 劣化しにくい
- 環境にやさしい
- 省エネルギー・脱炭素につながる
まず一つ目が国内で原料供給ができることです。日本は、鉄鉱石などの資源が少ないため、これまでは輸入に頼らなくてはなりませんでした。国内で原料供給ができることで、金属の価格高騰や輸入制限などを回避でき、金属の原料を国内で供給できコスト削減にも繋がります。
2つ目は資源を有効活用できることです。
天然資源で金属を生産する場合、鉱山を削らなければなりません。一方の金属リサイクルは、主原料が廃棄されてしまう金属くずで、これらを無駄なく有効活用できます。
3つ目は劣化しづらいというところです。金属くずは、劣化しづらいのが特徴で原料と何ら変わらない品質を維持できます。金属くずは90%再資源化が可能で、余計な工程も省くことができるというメリットもあります。
4つ目は環境にもやさしいところです。
天然資源は、鉄鋼原料になるまでに高炉と転炉の工程を経る必要があり、二酸化炭素の排出も多く、特に高炉の工程ではゴミが多く出ます。
このようなゴミや二酸化炭素の排出は、公害や環境汚染につながりかねないものです。
かつて日本の高度成長期には、天然資源の消費と生産が大幅に増加したことで、正しく処理されず不法投棄されたり、公害が発生したことにより健康被害や環境汚染を招くなど、さまざまな問題へ発展した過去があります。
しかし金属リサイクルは、金属くずに不純物などが混ざっておらず高炉の工程を省けて且つ電炉による加工が可能なため、ゴミを最小限に減らすことが可能です。さらに、二酸化炭素を削減でき不法投棄や環境汚染などの問題を回避することもできます。
5つ目は省エネにつながるということです。天然資材は不純物が混ざっているため高炉、転炉の工程は必須です。そのため、先述のとおりゴミが多くなり、ゴミを処理する工程が増えエネルギーを消費します。しかし、金属リサイクルの場合は、工程を省くことで可能なため省エネにもつながります。
現在、日本は循環社会へと転換し資源のリサイクルが重要視されるようになりました。電子機器や家電が当たり前の現代において、金属は必要不可欠ということもあり、金属リサイクルは、年々需要が高まっています。
また、金属くずを使用して行う金属リサイクルは、環境にやさしく、資源の少ない日本でも国内で原料供給が可能になります。金属くずは不純物がほぼなく、高炉の工程を省けるため、不純物によるゴミが少ないです。そのため、公害や環境汚染などのリスク、消費エネルギーを抑えることも可能です。
新英金属では、廃棄物の適切な処理や環境保全への取り組みを徹底して行っており、今後、金属リサイクルの益々の発展に貢献する企業といえます。
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