産業廃棄物の処理費用の相場は?費用を抑えるポイントも紹介! | PCB処理 完全攻略ガイド
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産業廃棄物の処理費用の相場は?費用を抑えるポイントも紹介!
公開:2023.09.30 更新:2024.08.29産業廃棄物処理の費用は、地域や業者、廃棄物の種類によって異なり、相場を把握することで適正価格を判断しやすくなります。コスト削減には複数業者の見積りや分別、防水対策が有効です。業者選びでは自治体許可や実績、適正費用の確認が重要で、契約時には委託契約書とマニフェストの確認が必要です。定期・スポット回収の利用も推奨されます。
目次
産業廃棄物処理費用の相場は?
産業廃棄物処理の業者選びにおいて費用は一つの判断基準です。まず、産業廃棄物処理の費用は基本的に単価で換算されます。単価は㎥・kg・tに換算され算出されるものです。廃棄物処理法においては特に単位は定められていないですが、必要に応じてkgやtに変換します。
このように単価について覚えておくと、業者選びの際の費用目安も判断材料として役立てられます。また、産業廃棄物の処理費用は、地域や業者によって異なります。
次のものは、関東地方の産業廃棄物処理費用の相場です。
関東地方 | 最高価格 | 最低価格 | 平均価格 |
木くず | 42,000円/トン | 7,500円/トン | 14,000円/トン |
チップ | 2,500円/トン | 900円/トン | 1,700円/トン |
木毛板 | 26,000円/トン | 13,000円/トン | 21,000円/トン |
アスファルト | 1,600円/トン | 800円/トン | 1,200円/トン |
金属くず | 7,500円/トン | 800円/トン | 3,500円/トン |
ガラス | 43,000円/トン | 1,500円/トン | 7,500円/トン |
燃え殻 | 46,000円/トン | 8,500円/トン | 24,000円/トン |
廃プラスチック | 110,000円/トン | 7,500円/トン | 56,000円/トン |
紙くず | 110,000円/トン | 9,500円/トン | 47,000円/トン |
繊維くず | 110,000円/トン | 9,500円/トン | 41,000円/トン |
残土 | 1,800円/トン | 1,000円/トン | 1,300円/トン |
コンクリートガラ | 3,800円/トン | 900円/トン | 1,500円/トン |
汚泥 | 28,000円/トン | 17,000円/トン | 20,000円/トン |
石 | 1,900円/トン | 1,100円/トン | 1,500円/トン |
タイヤ・ゴムくず | 110,000円/トン | 4,500円/トン | 57,000円/トン |
ばいじん | 73,000円/トン | 17,000円/トン | 35,000円/トン |
廃油 | 110,000円/トン | 55,000円/トン | 78,000円/トン |
鉱さい | 41,000円/トン | 17,000円/トン | 29,000円/トン |
このように、産業廃棄物処理といっても廃棄物の種類によって費用は異なります。さらに、混合廃棄物だと単価の高い項目を基準に算出するケースがあります。
相場を把握しておくだけでも、適切な費用かの判断や比較がしやすくなります。適切な費用で且つ安く引き取ってもらうことで、ストレスなく取引ができるため、相場はしっかり把握しておく事が大切です。
産業廃棄物処理のコスト削減のために!見積もりの重要性
産業廃棄物の処理費用を抑えるためには、まず複数の業者に見積もりを依頼することが重要です。1社だけに見積もりを依頼すると、後で相場より高い料金だったと気づくことがありますが、複数の業者に依頼することで料金の比較ができ、それぞれの業者が得意とする処理分野も把握できます。例えば、汚泥処理が得意な業者が必ずしもプラスチック処理が得意とは限らないため、適切な料金設定を見つけることができます。
また、廃棄物の量を減らすために、廃棄物の分別やリデュースを意識することも効果的です。廃棄物は混合されたままだと最も高価な項目に基づいてコストが計算されるため、リサイクル可能なものは優先的に分別するとコストを下げることができます。金属くずや紙類など、状態が良ければ買い取ってもらえることもあります。
さらに、廃棄物を水で濡らさないように注意することもポイントです。濡れると性質が変わったり体積が増えたりして処理コストが上がることがあり、特に石膏ボードは濡れるとリサイクルできなくなるため防水対策が必要です。
最後に、産業廃棄物を自ら運び込むことで、車両費や人件費を抑え、処分費用だけで済ませる方法もあります。これらの対策を講じることで、産業廃棄物の処理コスト削減に繋げることが可能となります。
信頼できる産業廃棄物処理業者の見つけ方
信頼できる産業廃棄物処理業者を選ぶためには、いくつかの重要なポイントに注意することが必要です。
まず、業者が自治体から産業廃棄物処分業の許可を受けているかを確認することが最も重要です。この許可がない業者に依頼すると、依頼者にも責任が問われる可能性があり、罰則の対象となることがあります。必ず事前に業者の許可証を確認しましょう。
次に、企業の歴史や経歴を調べることも大切です。長期間にわたって信頼を築いている業者は、違法行為に関与している可能性が低く、安定したサービスを提供していることが多いです。企業のホームページや公開されている実績をチェックし、信頼性を確認しましょう。
また、費用設定が適切かどうかも重要なポイントです。費用が相場よりも大幅に安い場合や無料と謳っている業者には注意が必要です。こうした業者は、後で追加費用を請求するなどのトラブルを引き起こす可能性があります。現場を確認せずに安い見積もりを出す業者は避け、適正な費用設定の業者を選びましょう。
さらに、正式に依頼する際には、必ず委託契約書を取り交わし、内容に相違がないかを確認してからサインすることが大切です。また、マニフェストの写しを発行してもらうことで、廃棄物が適切に処理されたかどうかを確認でき、トラブル防止につながります。
定期回収・スポットとは?特徴と利点
事業活動において発生する廃棄物の処理は、企業や施設の運営において重要な課題です。廃棄物の管理が適切に行われていないと、環境衛生の悪化や近隣とのトラブルの原因になることがあります。そこで役立つのが、定期回収とスポット回収という廃棄物処理サービスです。これらのサービスを上手に活用することで、効率的かつ清潔な環境を維持することができます。
◇定期回収とスポット回収
定期回収とは、オフィスや商業ビル、店舗などで日常的に発生する廃棄物を、定期的に回収するサービスです。回収対象となる廃棄物には、事業系一般廃棄物(事業活動で出た産業廃棄物以外のゴミ)、産業廃棄物、リサイクル可能な古紙(ダンボール、新聞、雑誌、OA用紙)などが含まれます。
一方、スポット回収は、会社や工場、事務所などで発生するゴミを必要なときに単発で回収するサービスです。
◇定期回収・スポット回収それぞれのメリット
定期回収とスポット回収には、それぞれ異なるメリットがあります。
定期回収の利点
定期回収サービスを利用することで、会社や事務所、工場などの事業系ゴミが定期的に処理され、常に清潔な環境を維持できます。ゴミが溜まりすぎてスペースを圧迫する心配もなくなり、ゴミが原因で近隣とのトラブルを防ぐことにもつながります。さらに、回収スケジュールが決まっているため、廃棄物管理が計画的に行えます。
スポット回収の利点
スポット回収は、イベントや事務所移転などで一時的に大量のゴミが出る場合に便利です。必要なときだけ依頼できるため、年に数回だけ大量のゴミが出る場合にも柔軟に対応してもらえます。また、少量から大容量まで幅広く回収してくれる柔軟性があり、夜間や休日にも対応してくれる業者もあります。さらに、ゴミの分別についての表やレクチャーを提供してくれることもあり、廃棄物管理がスムーズになります。
産業廃棄物処理において、コスト削減や適切な業者選びは重要です。費用は㎥、kg、t単位で算出され、廃棄物の種類や地域によって異なるため、相場を把握することが判断の助けになります。コスト削減には複数業者からの見積もり取得や、分別・防水対策が有効です。
業者を選ぶ際には、自治体からの許可や実績、適正な費用設定を確認することが必要で、契約時には委託契約書とマニフェストの確認が重要です。また、定期回収とスポット回収の利用は、事業所の廃棄物処理を効率的に行い、清潔な環境維持につながります。
定期回収は日常的な廃棄物管理に、スポット回収は一時的な大量廃棄物の処理に適しており、それぞれのメリットを活かすことで、廃棄物処理を効果的に進めることが可能です。
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