【安定器/トランス/古い設備がある場合はこちらの記事がおすすめ】
▼PCB含有機器はどう調べる?基本ステップと注意点を解説
▼事業者が押さえるべきPCB処理のスケジュール管理と計画立案
▼PCB産業廃棄物の処理はどう進める?手続きと起こりえるトラブルを解説
▼PCB処理業者比較 – 業者選定の決定版ガイド
産業廃棄物の業者選びを間違えると依頼主も罰則を受ける可能性があるため、慎重に検討しなければなりません。最適な業者を見つけるためには、優良産廃処理業者認定制度が役立ちます。制度の概要や業者の選び方を事前に把握し、あらゆるリスクを予防しましょう。
目次
優良産廃処理業者認定制度について

優良産廃処理業者認定制度とは、通常よりも厳しい許可基準を満たす優良な産業廃棄物処理業者を、都道府県などの関連機関が審査して認定する仕組みです。産業廃棄物の適切な管理と処理を確保し、環境への悪影響を最小限に抑えることを目的としています。
認定基準
クリアしなければならない基準は以下の5つです。
遵法性
過去の産業廃棄物処理業の許可の有効期間中に法的な違反や問題がなく、特定不利益処分を受けていないことが求められます。
事業の透明性
法人の基本情報や取得した産業廃棄物処理業の許可内容、廃棄物処理施設の能力と保守管理状況、産業廃棄物の処理状況などの情報を一定期間にわたってインターネットを通じて公開し、かつ定期的に情報を更新していることが必要です。
環境配慮の取組
ISO14001やエコアクション21などの環境マネジメント認証制度に認証されていることも要件です。つまり、環境への配慮と持続可能性を示す認証を持っていることが重要になります。
電子マニフェスト
廃棄物の追跡と管理に役立つ電子システムである電子マニュフェストシステムに参加し、電子マニュフェストシステムが利用可能であることが求められます。
財務体質の健全性
自己資本比率が0以上であることが要件です。その他にも、自己資本比率が10%以上、または前事業年度における営業利益金額や経常利益金額等の平均値が0を超えているなどが求められます。
また、産業廃棄物処理業に関連する税金、社会保険料、労働保険料を滞納していないことも要件となります。さらに、特定廃棄物最終処分場に必要な維持管理積立金を積み立てていることも要件の一つです。
【あわせて読みたい】
▼PCB処理業者一覧を地域別に紹介!優良なPCB処理業者とは?
産業廃棄物業者探しで確認すべき許可

産業廃棄物の処理は、環境汚染や不法投棄を防ぐため、法律によって厳しく管理されています。そのため、産業廃棄物の収集や処分を業務として行う場合には、行政からの許可を取得した業者のみが業務を行うことが可能です。
具体的には、業務内容に応じて次の2種類の許可が必要になります。
産業廃棄物処分業許可

産業廃棄物の中間処理や最終処分を行う業者が取得する必要がある許可です。
この許可は、都道府県知事または政令指定都市の市長によって交付されます。
処分業者が行う主な業務には次のようなものがあります。
- 焼却処理
- 破砕・圧縮などの中間処理
- 埋立処分などの最終処分
処理施設の安全性や環境対策、運営体制などが審査され、基準を満たした業者のみが許可を取得できます。
産業廃棄物収集運搬業許可

産業廃棄物を排出場所から処理施設まで運搬する業務を行う場合には、産業廃棄物収集運搬業許可を取得する必要があります。この許可は、都道府県知事または政令指定都市の市長によって交付され、許可を取得していない業者が収集運搬業務を行うことはできません。
産業廃棄物の収集運搬許可には、扱う廃棄物の種類によって大きく次の2種類があります。
| 許可の種類 | 内容 |
| 産業廃棄物収集運搬業許可 | 通常の産業廃棄物を収集・運搬するための許可 |
| 特別管理産業廃棄物収集運搬業許可 | 爆発性・毒性・感染性など、人の健康や生活環境に被害を及ぼすおそれのある特別管理産業廃棄物を収集・運搬するための許可 |
特別管理産業廃棄物には、PCB廃棄物や感染性廃棄物、強い毒性を持つ廃棄物などが含まれます。
そのため、通常の産業廃棄物と特別管理産業廃棄物の両方を扱う場合は、それぞれの許可を取得する必要があります。
積替え・保管の許可区分

収集運搬業の許可には、さらに「積替え・保管」の有無による区分があります。
- 積替え・保管を含まない許可
廃棄物を排出場所から処理施設まで直接運搬する場合の許可 - 積替え・保管を含む許可
運搬の途中で一時的に廃棄物を積み替えたり、保管したりする場合に必要な許可
積替えや保管を行う場合は、保管施設の安全性や管理体制などについて厳しい基準が設けられています。そのため、許可内容を確認する際には、積替え・保管の可否も重要なチェックポイントになります。
委託時に確認すべきポイント
産業廃棄物の収集運搬を委託する際は、次のような点を確認しておくことが大切です。
- 許可の種類(産業廃棄物・特別管理産業廃棄物)
- 許可された廃棄物の種類
- 対応エリア
- 積替え・保管の有無
排出事業者は、適切な許可を持つ業者へ委託し、契約書の締結やマニフェストの発行などを行うことで、廃棄物が最終処分まで適正に処理されるよう管理する責任があります。
中間処理とは

中間処理とは、廃棄物を安全に処分できる状態にするために行う処理のことです。焼却炉や破砕機などを備えた処理施設で行われることが多く、一般的には「ごみ処理工場」に近いイメージです。
中間処理の目的は、主に次の3つです。
- 廃棄物を安全な状態にする(安全化)
- 性質を安定させる(安定化)
- 体積や重量を減らす(減量化)
具体的な処理方法としては、次のようなものがあります。
- 焼却
- 破砕
- 圧縮
- 選別
- 分級
- 薬剤処理
- 切断
- 混練
- 乾燥
- 脱水
このように、廃棄物の性質を変化させたり量を減らしたりする処理は、すべて中間処理に該当します。
最終処分とは

最終処分とは、中間処理後に残った廃棄物を最終的に処理・処分する工程を指します。主に次の方法に分類されます。
- 埋立処分
- 海洋投入処分
現在の日本では、海洋投入は厳しく制限されており、主に管理型最終処分場などでの埋立処分が行われています。
また、日本は国土が狭く最終処分場の確保が難しいため、廃棄物の量を減らす中間処理の重要性が高まっています。
処分業許可と処理施設の関係
産業廃棄物処分業を営むためには、次の2つの許可が必要になります。
- 産業廃棄物処分業許可
- 処理施設の設置許可
処理施設は環境への影響が大きいため、施設の構造や処理能力、安全対策などについて厳しい審査が行われます。そのため、許可を取得している処理業者は、一定の基準を満たした施設を運営しているといえます。
排出事業者としては、処分業許可の有無や処理方法、施設の種類などを確認したうえで業者を選ぶことが、適正処理を行ううえで重要なポイントとなります。
産業廃棄物処分業許可
| 許可の種類 | 内容 |
| 産業廃棄物処分業 | 通常の産業廃棄物を処理するための許可 |
| 特別管理産業廃棄物処分業 | PCB廃棄物など、毒性・感染性・爆発性などを持つ特別管理産業廃棄物を処理するための許可 |
さらに、処分業は処理の段階によって「中間処理」と「最終処分」に分けられます。これらの業務を行う場合には、処分業許可だけでなく、処理施設の設置許可も必要になる場合があります。
【あわせて読みたい】
▼産業廃棄物の保管で罰則を受けないために!保管基準と一時保管の考え方
静岡県でオススメな産廃処理業者3社
静岡県で産業廃棄物(産廃)の処理を必要とする場合、信頼できる業者を選ぶことが重要です。産廃処理業者は適切な許認可を持ち、安全かつ適切な処理方法を提供していることが求められます。そこで、静岡県でオススメの産廃処理業者3社を紹介します。
丸両自動車運送株式会社

静岡県静岡市に本社を構える丸両自動車運送株式会社は、多彩な車両と全国の産業廃棄物処理場との幅広いネットワークを備え、多岐にわたる産業廃棄物処理に対応できる総合的な産業廃棄物コンサルティング会社です。
| 会社名 | 丸両自動車運送株式会社 |
| 所在地 | 〒424-0036 静岡県静岡市清水区横砂西町10-6 |
| 電話番号 | 054-366-1312 |
| 公式ホームページ | https://www.maruryou.jp/ |
①幅広い情報と経験による最適な提案
丸両自動車運送株式会社は長年の経験と豊富な情報を活かし、さまざまな産業廃棄物に対して最適な処分方法を提案します。全国の処分場との密な連携により、排出者の多様な廃棄物について、適切で経済的な処分施設を見つけ出します。また、他社が難色を示すような難しいケースにも対応可能です。
②関連作業への対応
丸両自動車運送株式会社は廃棄物処理に関連するさまざまな作業にも対応します。ピットの清掃や取り出し困難な物の搬出、不明廃棄物の調査、荷姿の変更、様々な種類の梱包作業など、関連する作業を協力業者と連携して適切に実施します。
③全国規模での対応
丸両自動車運送株式会社は全国で収集運搬許可を取得しているため、自然災害などの要因によって既存の処分施設が利用できない状況にも迅速に対応できます。全国規模でのネットワークを活かし、適切な処分先を素早く見つけることが可能です。
PCB相談の可否
調査・分析・収集運搬・書類作成代行について相談が可能です。
相談時に提出する主な情報
- 対象機器の種類(コンデンサ・トランス・その他機器)
- 各機器の数量
- PCB識別(高濃度PCB/低濃度PCB/不明)※必須
- PCB分析の有無(実施済み/未実施)※必須
- 機器の銘板や設置状況などの現物写真(アップロード可能)
これらの情報を事前に準備しておくと、よりスムーズに相談や概算見積を進めることができます。
丸両自動車運送株式会社の口コミ評判記事はこちら!
さらに詳しい情報は公式ホームページでも確認できます。ぜひチェックしてみてください。
セキトランスシステム株式会社

セキトランスシステム株式会社は廃棄物処理、運輸、クレーン揚重、倉庫業など、多岐にわたる分野で幅広いサービスを提供する静岡産廃業者です。特に、長泉町南一色の工業団地内に位置する『東静岡リサイクルパーク』という廃棄物処分施設を運営し、廃棄物に関するあらゆる段階を一貫してサポートしています。
| 会社名 | セキトランスシステム株式会社 |
| 所在地 | 〒411-0933 静岡県駿東郡長泉町納米里515-1 |
| 電話番号 | 055-988-6868 |
| 公式ホームページ | http://www.sekitransys.co.jp/index.html |
①静岡県知事からの優良産廃処理業者認定を受けており、高い信頼性が認められています。
②一般的に排出されるあらゆる種類の廃棄物に関する許可を有しており、1つの契約で全ての処理ニーズをカバーできます。
③管理型最終処分場と焼却施設を運営しており、難しい廃棄物の処理にも対応可能です。
④お客様の用途に合わせて、ボックスでの回収から手積み回収まで柔軟に対応し、持ち込み処分も提供しています。
⑤一般廃棄物の処理はもちろん、特殊な廃棄物である水銀使用製品の廃棄物にも対応できます。
⑥電子マニフェストに対応し、イーリバースやイーマニフェストとも連携できます。
⑦電子契約(産業廃棄物処理委託契約)も可能です。
PCB相談の可否
現時点では、PCBの収集・運搬・処理のいずれにも対応していません。
相談時に提出する主な情報
公式サイトなどには、相談時に必要な情報の記載はありません。
セキトランスシステム株式会社の口コミ評判記事はこちら!
▼セキトランスシステムの口コミ・評判は?PCB処理の実績とサポート体制をチェック
株式会社エーシーピーグループ

株式会社エーシーピーグループは、一般廃棄物・産業廃棄物収集運搬を請け負うエーシーピー商事と、産業廃棄物収集運搬、中間処理を請け負うエーシーピー物流の2つの企業から成り立つ、廃棄物と資源の包括的なリサイクル業を展開する企業です。
主に静岡県を中心に活動し、産業廃棄物の収集運搬、中間処理、粗大ごみの回収、店舗や事務所の整理・解体など、多岐にわたるサービスを提供しています。さらに、持ち込みのお客様からの廃棄物も歓迎しています。
| 会社名 | 株式会社エーシーピー商事 有限会社 エーシーピー物流 |
| 所在地 | 〒424-0002 静岡県静岡市清水区山原831-7 |
| 電話番号 | 054-364-3238 |
| 公式ホームページ | https://autarkey.com/ |
業界内で最高品質を目指し、引越しゴミや産業廃棄物の収集から処分、事業関連の一般廃棄物の収集、個人宅の粗大ごみ回収などの多様な要望に応えています。静岡市の産業廃棄物処理業や収集運搬業、一般廃棄物収集運搬業などで優良事業者として認定され、許可エリアも着実に拡大中です。
また、電子マニフェストの導入にも積極的に取り組んでおり、収集運搬と処分の両面で運用しています。
PCB相談の可否
現時点では、PCBの収集・運搬・処理のいずれにも対応していません。
相談時に提出する主な情報
公式サイトなどには、相談時に必要な情報の記載はありません。
こちらも併せてご覧ください。
PCB関連対応を含む産業廃棄物処理業者の比較表
| 会社名 | 対応可能な産業廃棄物処理 | 対応エリア | 対応可能なPCB廃棄物処理 |
| 丸両自動車運送株式会社 | 調査・分析・収集運搬 | 全国 | 低濃度PCB機器の調査・分析・収集運搬(処分は専門処理施設へ) |
| セキトランスシステム株式会社 | 収集運搬・最終処分 | 静岡県・神奈川県・山梨県・長野県・埼玉県・愛知県・岐阜県・三重県・群馬県・滋賀県・千葉県・神戸市 | なし |
| 株式会社エーシーピーグループ | 産業廃棄物の持込み受け入れ・収集運搬・中間処理 | 愛知県・静岡県・東京都 | なし |
優良な産業廃棄物業者を探すポイント

優良な産業廃棄物業者を見つけるには、コツがあります。以下のコツを知っておくと適切な業者を見つけるのがより容易になります。
①情報収集

まず、産業廃棄物運搬・処理業者について情報収集を行いましょう。公式ウェブサイトを調べるのはもちろんのこと、口コミや評判も探してみると役立ちます。
口コミの探し方(Google・レビューサイトなど)
最も手軽に確認できるのが、インターネット上の口コミやレビューです。Googleマップやレビューサイトには、実際に利用した企業や担当者の評価が掲載されていることがあります。
口コミを見る際は、次のようなポイントに注目すると判断しやすくなります。
- 対応の丁寧さや説明の分かりやすさ
- 見積や費用の透明性
- 作業のスピードや段取りの良さ
- トラブル時の対応
ただし、口コミは個人の感想であるため、評価の数や内容を総合的に判断することが重要です。極端に評価が偏っている場合は、他の情報源と合わせて確認すると安心です。
自治体の許可情報を確認する
産業廃棄物の収集運搬や処分を行うには、自治体からの許可が必須です。そのため、業者を検討する際は、必ず許可の有無を確認しましょう。
多くの自治体では、以下のような情報を公開しています。
- 産業廃棄物収集運搬業の許可業者一覧
- 処分業の許可業者一覧
- 許可番号や許可期限
また、環境省が運営する「産業廃棄物処理業者情報検索システム」でも、全国の許可業者を検索できます。業者のホームページだけで判断するのではなく、公的なデータベースで確認することが重要です。
産業廃棄物処理業者を探す際に役立つ公的データベース
産業廃棄物の収集運搬や処分を依頼する際は、業者の口コミだけで判断するのではなく、公的な情報源を活用して許可状況や対応範囲を確認することが重要です。
特にPCBや特殊廃棄物の処理では、適切な許可を持つ業者であるかどうかが法令遵守の観点でも大きなポイントになります。
その際に役立つのが、国や自治体が公開している産業廃棄物処理業者の情報データベースです。これらを活用することで、対応可能な廃棄物の種類や処理方法、許可の有無などを事前に確認できます。
ここでは、産業廃棄物処理業者を調べる際に活用できる代表的な情報サイトを紹介します。
さんぱいくん(産業廃棄物処理業者情報検索)

「さんぱいくん」は、産業廃棄物処理業(収集運搬・処分)の許可情報を全国規模で検索・閲覧できる専門サイトです。
地域や廃棄物の種類、処理方法などの条件から業者を絞り込めるため、産業廃棄物処理業者を探す際の基本的な情報源として利用されています。
もともとは環境省が運用していましたが、現在は公益財団法人産業廃棄物処理事業振興財団が管理・運営しています。
主な検索条件は次のとおりです。
- 地域(都道府県)
- 廃棄物の種類
- 優良認定業者
- 中間処理の処理方法
- 許可業種(収集運搬・処分)
全国の許可業者を確認できるため、業者の許可状況を調べる際に活用できる公的データベースです。
愛知県産業廃棄物処理業者一覧

愛知県では、県内の産業廃棄物処理業者の一覧をExcel形式で公開しています。
業者の基本情報だけでなく、対応可能な処理内容や取り扱い可能な廃棄物の種類なども確認できます。
掲載されている主な情報は以下のとおりです。
- 企業名・所在地などの基本情報
- 許可業種(収集運搬業・中間処理・最終処分など)
- 対応可能な廃棄物の種類
- 処理方法(焼却・破砕・埋立など)
地域の業者をまとめて確認できるため、愛知県内で処理業者を探す際の参考資料として活用できます。
引用元:愛知県
行政処分の有無を確認する
信頼できる業者かどうかを判断する際には、過去の行政処分の有無も重要なチェックポイントになります。
自治体や環境省のサイトでは、次のような情報が公開されている場合があります。
- 業務停止命令
- 許可取り消し
- 改善命令
- 法令違反に関する行政指導
これらの情報を確認することで、過去に重大な違反があった業者を避ける判断材料になります。
②担当者の対応力と専門知識を確認する

産業廃棄物管理は、法改正が比較的頻繁に行われる分野です。特に近年は、石綿含有廃棄物(アスベスト)や水銀廃棄物などの規制強化が進んでおり、排出事業者には最新の法令を踏まえた適切な管理が求められています。
そのため、業者の担当者がどれだけ専門知識を持っているかは、委託先を選ぶ際の重要な判断材料になります。
例えば、次のような点を確認するとよいでしょう。
- 最新の廃棄物関連法令を理解しているか
- 石綿含有廃棄物や水銀廃棄物などの規制を説明できるか
- マニフェスト制度の運用について適切なアドバイスができるか
- 行政対応や書類手続きについて相談できるか
担当者が専門知識を持ち、状況に応じて適切な提案をしてくれる業者であれば、排出事業者側の管理負担を軽減できます。また、法令違反や書類不備などのトラブルを未然に防ぐことにもつながります。
長期的に委託する場合は、単なる回収業者としてではなく、廃棄物管理のパートナーとして信頼できる担当者かどうかを見極めることが重要です。
③業者を訪問して処理施設を確認する

手間がかかりますが、長期的な提携を考える際には業者を直接訪問することを検討してください。現地でのチェックにより、許可外の廃棄物処理や飛散、悪臭の問題を発見でき、信頼性や安全性の確認も可能です。従業員のスキルや事務所の状態など、細部にわたる情報を収集し、委託する際の判断材料としましょう。
産業廃棄物の処理を委託する際は、業者が提示する処分場所や処理施設を実際に確認することが重要です。契約書や書面だけでは適正な処理が行われているかを完全に判断できないため、現地の状況を直接確認することでリスクを防げます。
書類上は問題がないように見えても、処理施設の運用状況に問題があった場合、排出事業者にも責任が及ぶ可能性があります。そのため、処分場所の確認は重要なチェックポイントとなります。
信頼できる業者の特徴
信頼できる処理業者は、処理施設の情報を公開し、排出事業者が見学できる体制を整えていることが多いです。施設見学では次のような内容を確認できます。
- 廃棄物の処理工程
- 安全対策や事故防止の取り組み
- 衛生管理や施設の清潔さ
- 許可された処理内容と実際の運用状況
これらを実際に確認することで、業者が適正に処理を行っているか判断しやすくなります。
注意すべき業者の特徴
一方で、次のような業者には注意が必要です。
- 処理施設の場所を明かさない
- 施設見学を拒否する
- 処理工程の説明が曖昧
このような場合、不正処理や不法投棄のリスクがある可能性があります。中には処理設備を保有しておらず、違法な再委託を行っているケースもあるため注意が必要です。
訪問時に確認しておきたいポイント
手間はかかりますが、長期的な取引を検討している場合は、業者を直接訪問することをおすすめします。現地では次のような点も確認できます。
- 許可外の廃棄物が処理されていないか
- 廃棄物の飛散や悪臭などの環境対策
- 施設や設備の管理状態
- 従業員の対応や作業体制
- 事務所や管理体制の整備状況
こうした情報を総合的に確認することで、委託先として信頼できる業者かどうかを判断する材料になります。
④適正な価格で収集運搬・処理が行われているかを確認する

産業廃棄物処理を依頼する際、価格は重要な判断材料の一つです。しかし、極端に安い料金を提示する業者には注意が必要です。
産業廃棄物の処理には、収集運搬費、処理費、人件費、設備維持費などさまざまなコストがかかります。これらを無視した過度に安い価格設定の場合、次のようなリスクが潜んでいる可能性があります。
- 法令違反や不適切な処理
- 不法投棄
- 無許可業者への再委託
- 処理工程の省略
排出事業者は、適正なコストを支払うことで、安全かつ確実な処理を実現できます。結果として、行政指導や環境トラブルといった将来的なリスクを回避することにもつながります。
また、収集運搬会社と中間処理会社がグループ内で連携している場合、処理工程の透明性が高く、効率的な運用によって無駄なコストを削減できるケースもあります。
見積を確認する際には、次の点をチェックしておきましょう。
- 収集運搬費と処理費の内訳
- 処理工程や処理施設の説明
- 追加費用が発生する条件
- 不明瞭な項目がないか
見積の内容をしっかり確認し、価格の理由を理解したうえで業者を選ぶことが、安心して委託できる産業廃棄物処理につながります。
【あわせて読みたい】
▼産業廃棄物の処理費用の相場は?費用を抑えるポイントも紹介!
PCB処分の簡易見積フォームでよく聞かれる内容

PCB廃棄物の処分見積を依頼する際は、機器の種類やPCBの濃度、分析の有無などの基本情報を入力する必要があります。こちらでは、PCB処分の簡易見積フォームでよく確認される主な項目をまとめました。
PCBの種類
処分対象となるPCBの種類を選択します。
- 低濃度PCB処理
- 高濃度PCB処理
- その他
PCBの濃度によって処分方法や費用が大きく異なるため、まずは対象区分を確認します。
PCB含有調査(必須)
PCBが含まれているかどうかの調査状況を入力します。
- 分析済み
- 未実施
分析結果がある場合は、その結果をもとに処理方法が決定されます。
対象機器の情報
処分対象となる機器の種類、台数、重量などを入力します。
トランス(変圧器)
- 台数
- 総重量(kg)
コンデンサ
- 台数
- 総重量(kg)
その他機器
- 台数
- 総重量(kg)
重量や台数は収集運搬費や処理費の算定に関係するため、できるだけ正確に入力することが重要です。
汚染物の有無(必須)
PCBに汚染された部材や機器の有無を確認します。
- 汚染物あり
- 汚染物なし
汚染物がある場合は、種類と数量を入力します。
- コンデンサ
- トランス
- その他機器
PCB識別
PCBの濃度区分を選択します。
- 高濃度PCB
- 低濃度PCB
- 不明
不明な場合は、機器情報や分析結果をもとに調査を行うケースもあります。
PCB分析
PCB分析の実施状況を入力します。
- 実施済み
- 未実施
分析が未実施の場合は、サンプル採取や分析を含めた見積になる場合があります。
PCB処分の見積では、機器の種類・台数・重量・PCB濃度・分析の有無などの情報が重要です。銘板写真や設置状況の写真を添付すると、より正確な概算見積につながります。
まとめ

優良産廃処理業者認定制度とは、厳しい基準を通過した優良産業廃棄物処理業者を認定する制度です。都道府県や政令市が審査するため、依頼主は安心して処理をお願いできるでしょう。
適切な業者を選ばないと思わぬ問題につながったり、場合によっては依頼主も責任を問われたりする恐れもあります。業者選びの際には、優良産業廃棄物の認定を受けているか、信頼性はどうかを確認することが大切です。
この記事を読んでいる人におすすめ
▼混合廃棄物の正しい処分方法と注意点!分別の重要性も解説
▼産業廃棄物で注意が必要なPCB廃棄物の種類と判別方法を解説
▼廃棄物はリサイクルできる?産業廃棄物リサイクルの重要性と状況

